柔道家古賀稔彦さんは、食事を「とりあえず」食べることはありません。

それは現役時代の減量経験や、小さい頃の家庭環境により培われた考え方です。

10日間で4kgの過酷な減量「食事をないがしろにしてはいけない」

古賀さんは1992年のバルセロナ五輪で、10日間に約4kgの減量が必要になりました。
 
これだけ体重を減らすためには、一日の飲食量を600gにまで制限しなければなりません。一回あたりたった200gの食事です。
 
減量のあまりの辛さから、炭酸飲料を勢い良く口に含み、のどの奥まで入ったら吐き出す、といったこともやりました。
 
こうした試練の末、オリンピックでは金メダルを獲得します。
 

 
古賀さんが小さい頃、家庭では母や祖母の手料理が並び、材料や調理法に対する古賀さんの認識も自然と深くなっていきました。
 
小さい頃に培われた食への意識、そして厳しい減量を乗り越えた経験から、
 
「誰がどんな思いで作ったのか」
「どんな雰囲気で誰と食べるのか」
 
など、食事をとりまく全ての要素が大事であり、食事をないがしろにしてはいけないと古賀さんは考えています。
 
三人の子供の父親である現在は、かつて両親がしてくれたように、古賀さんも子供に手料理をふるまうこともあります。
 
チャーハンやうどんなどはいずれも好評です。
 
食に対する意識が希薄になっている昨今、古賀さんの考え方は、改めて認識されるべきです。