人の体全体に含まれる亜鉛の量は2gほどです。
量としてはわずかですが、体内酵素の働きを助ける重要な役割を担っています。
亜鉛の働き 300種類以上の酵素に関係 たんぱく質合成や美肌にも
亜鉛が活性化する酵素は約300種類もあり、中でも特にたんぱく質の合成と大きく関わっています。
たんぱく質の合成以外に亜鉛が関る酵素の働きとしては以下のようなものがあります。
・ホルモン分泌
・糖分の代謝
・味覚機能の維持
・中枢神経系の機能維持
・味覚機能の維持
生命機能維持に不可欠なものばかりです。
いまいち地味なイメージのある(私だけ?)亜鉛ですが、非常に重要な働きをしているのです。
意外なところでは、亜鉛は肌の健康にも大きく関与しています。
健康な肌や骨に欠かせないコラーゲンが作られる際には、亜鉛が欠かせません。亜鉛が不足すると肌の代謝が促進されなくなるのです。
男性機能にも欠かせない亜鉛 多く含む食品と摂取する際のコツ
上記の「ホルモン分泌」に関係して、亜鉛は「セックスミネラル」としてよく知られています。
特に男性の場合、精力の源泉であるテストステロンという男性ホルモンの合成にも亜鉛は関っています。
精子を作る際や、精子の運動機能を高めるのにも亜鉛が必要です。
亜鉛を多く含む食品としては、
・牡蠣
・牛肉(肩ロース、モモ肉など)
・アーモンドやカシューナッツなどのナッツ類
などがあります。
中でも牡蠣の亜鉛含有量はダントツに多く、5個でおよそ9mgの亜鉛を含んでいます。
これだけで成人男性の一日あたりの必要摂取量(9mg)をカバーすることができます。
5個なら無理なく食べられる量ですが、亜鉛は調理で失われやすく、かつ体内への吸収率が悪いため、食事から摂取されにくい特徴があります。
小林製薬の栄養補助食品 亜鉛 徳用 120粒(Amazon・レビューあり)
そこで亜鉛の吸収を助けてくれるクエン酸やビタミンCを利用しましょう。
牡蠣を食べるときはレモンをよくかけます。
クエン酸・ビタミンCを含んでいるレモン汁は、亜鉛の吸収率を上げるにはもってこいなのです。次回牡蠣を食べる際は意識してみてください。
亜鉛は吸収されにくいため、普通に食事をしていれば亜鉛の過剰摂取は心配ありません。(極端な偏食では別です)