筋肉トレーニングで体を鍛えると、外見でなく性格も変わるとはよく聞く話です。
引っ込み思案で消極的だったのが、筋トレにより気持ちも明るく、積極的になるのです。
加圧トレーニングの考案者、佐藤義昭さんも筋トレで性格が変わりました。
虚弱体質だった佐藤さん バケツのコンクリートで筋トレ開始
佐藤さんは中学1年の半ばくらいまで虚弱体質でした。
小学校時代は
・遠足で乗るバスでは必ず酔う
・熱を出してすぐに寝込む
・授業の途中で具合が悪くなり学校を早退することもしばしば
で、一年のうち三分の一は病気をしていました。
偏食もひどく、野菜は苦手、肉は食べられなかったそうです。
体育の時間は何より嫌でした。
腕立て伏せや腹筋はまともにできず、球技や器械体操でもクラスメートを見ているだけ。
性格も引っ込み思案で、授業中に自分から手をあげることはなく、いつも教室の隅っこにいる目立たない生徒でした。
ところが中学1年生のある日、佐藤さんはテレビでボディビルの映像を偶然目にします。
選手たちの逞しさに感動し、「自分もああいう身体になってみたい」と佐藤さんは強い憧れを抱きました。
しかし当時は、身近にトレーニング機器やジムなどはほとんどありません。
そこで佐藤さんはコンクリートをバケツに流し込み、それに鍬の柄を差し込んでバーベルを自作します。
指導者もいなければ、トレーニングの解説本なども無いので、テレビの映像だけを記憶に自己流でスクワット、カール、スタンディングプレスなど行い、体を鍛えました。
筋トレ後の身体と心の劇的な変化
負荷が変わらなかったため、ボディビルダーのような筋肉にはなりませんでしたが、熱心に続けたおかげで身体には大きな変化が起きました。
あれだけ嫌だった体育の腹筋運動テストで、一番になったのです。走るのも速くなり、短距離でも長距離でもトップ集団に入るようになりました。
もはや虚弱体質ではなくなり、体育は得意科目になりました。
精神面にも変化が表れました。
自信が生まれ、性格が積極的に変わったのです。
授業中に発言もできなかったのに、生徒会の役員に立候補し、クラスのムードメーカーにまでなりました。さらには食事の嗜好まで変わり、好き嫌いが無くなりました。
「身体を作る」必要性を感じた佐藤さんは、食べられなかった肉も積極的に口にするようになりました。
高校時代には鶏の唐揚げを1kg食べたことがあるそうです。(さすがにこれはちょっと食べ過ぎ?)
身体を鍛えることで、肉体はもちろん精神にも良い変化が表れる典型的な例ですね。
私にも似た経験があります。佐藤さんの筋トレが、私の場合は水泳です。私は泳ぐことで虚弱体質を克服できました。
※参考
私と水泳のなれそめ
性格も確かに明るくなったと思います。
子供さんはもちろん大人にも、身体を動かす習慣は心身共にプラスの効果をもたらしてくれます。