トマトの抗酸化物質は、よく知られた「リコピン」だけではありません。
近年は「トマトサポニン(エスクレオサイドA)」も注目されています。
(このコンテンツは雑誌「壮快」2014年04月号(Amazon・PR)30~33ページを参考にしています。記事中の役職などは同誌発刊時のものです)
トマトサポニンの効果やトマト換算で一日の目安摂取量
熊本大学の野原稔弘名誉教授はトマトサポニン研究の第一人者で、成熟した生のトマトからトマトサポニンの抽出に初めて成功しています。
野原教授によると、摂取されたトマトサポニンは一部が腸で吸収され、肝臓でステロイドホルモンに変化します。
このステロイドホルモンは、
動脈硬化 高血圧 糖尿病 更年期障害 骨粗鬆症
といった症状を改善すると考えられています。
トマトサポニンは、リコピン並みの優れた健康効果を持っているのです。
トマトサポニンは、桃太郎系の大きなトマトよりも、ミニトマトや中玉トマトのほうが3~5倍多く含まれています。
また市販のトマト缶詰や、濃縮還元ジュースには、ほとんど含まれていません。
これは滅菌処理する過程で加熱するため、サポニンが別の成分に変化したり、消失するためと考えられます。
トマトサポニンの一日の目安摂取量は、
・ミニトマトなら4~5個
・中玉トマトなら1個
です。
ミキサーにかけてジュースにして飲んでもOKです。
冷凍してもサポニンは変質しないので、まとめて作って冷凍保存も可能です。
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野原教授自身もミニトマトジュース摂取&高血圧改善 血糖値低下も
野原教授は、その健康効果を実証するため、自身もトマトジュースを飲んでいます。
上で紹介した一日の目安量をジュースにして3ヵ月間飲んだところ、野原教授自身の高血圧も改善されました。
160~180mmHgもあった最大血圧が、3ヵ月後には130mmHgまで低下したのです。
またトマトの凍結乾燥粉末を血圧が高めだった62歳の女性に2ヵ月間飲んでもらったところ、最大血圧の平均158mmHgが、2ヵ月後には119mmHgになったのです。
この間、血圧降下剤などの薬は併用していません。
加えて、調査では血糖値の改善も見られました。
同じ粉末を70歳の男性Bさんに5ヵ月間飲んでもらったところ、169mg/dlだった血糖値が、70mg/dlにまで低下しています。
またヘモグロビンA1cは、飲用開始前の高いときで6.2%ありましたが、4.9%に下がりました。
それぞれの被験者に飲んでもらったトマト粉末をミニトマトに換算すると、4~5個分に相当します。
高血圧や血糖値が気になる方には、参考になるのではないでしょうか。
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