管理人の普通の顔血液は様々な成分でできています。

血液はひとつの臓器であり、医療技術が進歩した現在でも人工血液は作れません。
 
それほど様々な成分と機能を備えているのです。

血液の構成と成分

血液の構成を大きく分けると次の二つになります。
 
血漿 約55%
血球成分 約45%

 
それぞれが以下の成分を含んでいます。
 
血漿
水分 血漿タンパク質 脂質 糖質 無機塩類
 
血球成分
赤血球 白血球 血小板
 
赤血球
 
赤血球は一日に約2千億個、白血球は約千億個作られています。
 
赤血球の主成分は鉄分とヘモグロビンで、白血球は顆粒球系、単球系、リンパ球系の三タイプに分けられます。
 
血小板は血球成分の中で最も小さく、血液を固める働きがあります。
 
出血を止めるために必須の機能なのですが、血液の凝固が血管内で起きてしまうと血栓になり、脳梗塞や心筋梗塞といった重篤な症状の引き金となってしまいます。
 
その他の成分である脂質や糖質の量を調べると、病気リスクなどがわかります。
 
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血液検査でわかること・わからないこと

管理人の普通の顔血液には赤血球や白血球といった血球成分のほか、糖、たんぱく質、ナトリウムなどの電解質、酵素など多くの成分が含まれています。
 
それらの量を計測することにより、その人の健康状態のあらましがわかります。
 
血液中のブドウ糖濃度を調べて、糖尿病の予兆をチェックする検査はその代表例です。
 
血液サンプルを見つめる医師
 
体調に関して多くの情報が得られる血液検査ですが、健康状態が全てわかるかというと、そうではありません。
 
東京医科歯科大学大学院の奈良信雄教授によると、血液からわかる不調としては
 
生活習慣病 貧血 肝臓病 腎臓病 血液の病気 内分泌疾患
 
などがありますが、
 
うつ病 早期の胃がん 舌がん 認知症 脳出血
 
などは血液検査でも見つけられません。
 
これらは場合によっては深刻な症状になるため、一刻も早い対処が必要となります。
 
患者に説明する医師
 
自分の体調の良し悪しを把握するためには、血液検査だけでは不十分です。それに加えて、他の検査が適宜必要です。
 
献血をすると検査結果が送られてくるため、自営業を営んでいる人が「私は献血が健康診断の代わり!」と言っているのをテレビで見たことがあります。
 
確かに献血の検査結果は信頼できるデータであり、健康状態を知るひとつの目安にはなりますが、それだけでは不十分なのです。
 
血液検査を過信せず、体調に不安があったり、異常を感じたら必ず医師に相談しましょう。
 
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