寒い季節に外から帰ってきて、入浴剤入りのお風呂で一日の疲れをとるのは格別です。
入浴剤はいろんな種類が出回っていますが、それぞれ微妙に用途が違っています。
「とりあえず温まればいい」という意見もアリですが、せっかくならば作用を理解して使ったほうがお得ではないでしょうか?
各種入浴剤の違いをまとめます。
無機塩類系
硫酸ナトリウムや炭酸カルシウムなどの温泉由来成分をメインに配合しています。
皮膚のたんぱく質と結合することで入浴後の保温効果が高く、湯冷めしにくいのが特徴です。
二酸化炭素系
炭酸ナトリウムなどを主成分としていて、お湯に入れると二酸化炭素が発生します。
皮膚からガスが吸収されて毛細血管を刺激し、血行を促進します。疲労回復、冷え症改善などの効果があります。
薬草系
漢方などの薬草成分を含み、薬湯の作用をもっています。
薬草の種類により効果が異なります。香りによるリラックス作用を持っている場合もあります。
酵素系
パパインやパンクレアチンなどの酵素を配合したもので、上で紹介した無機塩類系と組み合わせて使われることが多いようです。
酵素の働きで皮膚の脂肪分やたんぱく質、でんぷん質などを分解し、肌をキレイにしてくれます。
市販されている入浴剤の多くは、以上の成分をいくつか組み合わせて配合してあります。
いま入浴剤をお使いなら、もう一度その効果を確認してみてはいかがでしょうか。
漫然とお風呂に入る状態から一歩進めて、入浴剤の作用を意識しつつ、
「お湯につかってちょっと深めの呼吸をしてみよう」
「血行が良くなってるなぁ」
「毛穴の汚れが分解されてるぞ」
などイメージすると効果がさらにアップするのではないでしょうか。
入浴中のマッサージ 実はNG?その理由2つ
お風呂に浸かりながらのマッサージはいかにも効果がありそうですが、「おすすめしない」という意見もあります。
その根拠は主に次の二つです。
・入浴中は筋肉が弛緩してやわらかくなっているので、力を入れてマッサージすると筋繊維を傷めやすい
・入浴している時点ですでに血行が促進されているのに、それからさらにマッサージすると、いわゆる「もみ返し」が起こりやすくなる
入浴中にマッサージをするならごく軽く、さする程度で止めておきましょう。
お風呂に入る際、毎回入浴剤を使うのは厳しいとしても、「今日は疲れたなぁ」とか「いや~、寒かった!」といった日はサプリメントを使うような気分で入浴剤を使用するのも良いのではないでしょうか。
上記のような効果はもちろん、「普段と少し違う」お風呂に入ることで気分的にもリフレッシュできます。