大半の人は40~50歳あたりから、心身のいずれか特定部位に疾患などを抱えて老化していきます。
 
言うなれば、身体のどこかに「弱点」ができるわけです。
 
これに対して百歳を超えてもなお活動的な人は、身体全体がバランスよく老化するのが特徴といわれています。

つまり、体に弱点が少ないのです。
 
仮に「弱点」があっても、それをすばやく発見し対処すれば、「弱点」ではなくなる可能性は十分あります。人間ドックなどの定期検査を積極的に利用しましょう。
 
私が個人的に「長寿で元気な人」の特徴だと思うのは「ちょっときつめの労働・運動を習慣にして、足腰を鍛えている」ことです。
 
「ちょっときつめの労働」ですぐ思いつくのは農業です。
 
私の祖母も他界直前まで非常に元気で、ずっと自分の畑で作業をしていました。草取りや何やらでしょっちゅう畑に出でおり、朝から晩まで歩き回って非常に活動的な祖母でした。
 
私も祖母と一緒に時々作業していました。
 
祖母の作業は地味で進捗が一見非常に遅く感じるのですが、コツコツと続けるので一日終わってみるとその日の成果が山を成している、なんてことがしょっちゅうありました。
 
祖母は手先も非常によく使い、目も達者でした。そう言われれば祖母は老眼鏡を使ってませんでした。
 
祖母のことを思い出すと、昔の人の元気さ・勤勉さを見習おう、と思わずにはいられません。
 
それが結果的には健康・長寿にもつながるのではないでしょうか。

長寿者が飲む水

長寿に関してもうひとつ。水分補給に関するネタです。
 
長生きと摂取する水分の関係を調べると、世界で長寿と呼ばれる人たちは「アルカリ性でカルシウムを多く含む水」を飲む傾向があるそうです。
 
岡山大学の小林純名誉教授は、沖縄の人が長寿なのは、サンゴから溶出するカルシウムを多く含む水を飲んでいるから、と主張しています。
 
 
また、鹿児島県徳之島はサンゴ礁からできた島です。
 
以前長寿世界一として有名になった泉重千代さんは徳之島に在住で、徳之島は90歳以上の人が非常に多いことでも知られています。
 
この島の水にはカルシウム分が多く含まれており、アルカリ度が高いことがわかっています。