赤ワインには白ワインの約10倍のポリフェノールが含まれています。
 
ポリフェノールには脂質の吸収を抑制する効果があるため、一般的に脂肪分の多い肉料理には赤ワインが良いのです。
 
ポリフェノールの抗酸化力で動脈硬化を防ぐという効果ももちろん期待できます。
(ちなみにポリフェノールはウイスキーにも含まれています。下の記事をご覧ください)

ポリフェノールは水溶性で多くの種類があります。
 
赤ワインやブルーベリーに含まれるカテキン、アントシアニン、たまねぎやジャガイモに含まれるケルセチン、大豆に含まれるイソフラボンなどなど。
 
主なポリフェノールと含まれる食品をずらっと並べます。

・アントシアニン 海藻、黒酢、黒ゴマ、黒大豆などの黒い食材 または赤ワインなど
・イソフラボン 大豆
・ルチン そば、たまねぎなど
・カカオマス ココア   
・クルクミン ウコン、カレー粉など
・タンニン 緑茶、赤ワインなど
・カテキン 緑茶
・ケルセチン たまねぎ、りんご、ブロッコリー、じゃがいもなど

 
ちなみに、一時期大流行したココアの原料であるカカオ豆には、エピカテキン、クロパミド、ケルセチンなど7種類以上のポリフェノールが含まれています。
 
ポリフェノールを多種含んでいるのに加えて、ココアは食物繊維も非常に豊富なので私はココアを飲むのを習慣にしています。
 
ただしカロリーは高いのであまり飲み過ぎるとよくありません。

ウイスキーやゴマのポリフェノール リグナン

お酒のポリフェノールといえばワインを真っ先に連想しますが、ウイスキーにも含まれています。
 
ウイスキーの琥珀色はそのポリフェノール、リグナン類の色で、ウイスキーのたるの素材であるオークの木から溶け出す抗酸化成分です。
 
ウイスキーに含まれるこのポリフェノールの抗酸化力は、お酒の中でもトップクラスです。
 
 
リグナン類はゴマにも含まれていて、ゴマ油の中には0.5~1%のリグナンが存在しています。
 
リグナン類には「セサミン」「セサミノール」「セサモリン」「セサモール」などがあり、それぞれについて研究が進められています。
 
いずれもゴマの有効成分としてメディアなどにしばしば登場します。中でも「セサミン」はよく知られています。
 
セサミンには様々な効果があることがわかっています。

・抗酸化作用・アンチエイジング
・コレステロール低下
・免疫力増強
・がん抑制作用
・アルコール分解を助けて肝機能改善
・血圧低下

 
アルコール分解促進とコレステロール低下効果は人間でも確認されています。
 
最も知られているのはアンチエイジング効果ではないでしょうか。
 
「ゴマパワーで若さを保つ!」といった触れ込みでセサミン配合のサプリメントもたくさん発売されています。
 
セサミンの作用はビタミンEと一緒になることで相乗効果が期待できます。