04年秋、腎障害を患っていた人が、スギヒラタケを食べて相次いで急性脳症を発症する事件がおきました。
 
高崎健康福祉大学の江口文陽教授は、スギヒラタケに関するラット実験を行っています。


 
江口教授は正常なラットと人為的に腎不全にしたラットを、それぞれ普通のエサを与える群とスギヒラタケを与える群に分け、血液を摂取したのです。
 
その結果、スギヒラタケを食べた群は正常ラット、腎不全ラットとともに脳症の発生を示す酵素や筋肉細胞の破壊を示す酵素が見つかりました。
 
特に腎不全ラットには筋肉破壊を示す酵素が正常ラットの5.7倍も発生しています。
 
この結果から、スギヒラタケは脳症リスクを上げる可能性が指摘されます。特に腎臓に不調のある人は注意が必要と考えられます。