いまの世の中、健康に特に関心が無い人でも、ストレッチを知らない人や、全くやったことが無い人はいないでしょう。
 
運動としては最もよく知られていると言っても過言ではありません。


 
しかし同時に、「最も軽視されがち」であるとも言えないでしょうか?

いまいちわかりにくい?ストレッチのメリット

というのも、柔らかい身体やストレッチをすることのメリットがいまいちわかりにくいのです。
 
ランニングの前などに、ケガ予防の手段としてストレッチを行うことはあっても、生活の中で習慣とするほどの「重要度」はない気がします。特に男性はそうではないでしょうか?
 
筋肉が発達するわけでもないですし、身体が柔らかくなってもスタイルが良くなるなどといった成果はあまり感じません。(実はストレッチも、長く続けていると筋肉が発達するそうですが)
 

 
脂肪を燃やすには運動量が足りなさそうですし。
 
プロアスリートなら、ストレッチで関節の可動域を広げてケガ予防、という明確な目的がありますが、一般人はそうした動機も希薄になります。
 
でも、ストレッチにも「健康に良い」効果があるようなのです。




血管を柔らかく・腰痛の予防に

まずは以前メルマガでお知らせしたように、「身体が柔らかい人は、血管も柔らかい」傾向にあります。
 
身体を柔らかくするとなぜ血管も柔らかくなるのか、はっきりとはわかっていませんが、血管と身体の柔らかさが比例するのは間違いないようです。
 
ストレッチをすることで脳卒中などを予防できる、と考えられるわけです。
 
次に、身体が柔らかいと腰痛を予防できます。特に、前屈する際のハムストリングス(太ももの背中側の筋肉)の柔らかさはポイントです。
 

 
ハムストリングスは骨盤とつながっているので、ここが硬いと、身体を前に倒しても腰だけは後ろに残る形になります。
 
すると背中が丸くなり、腰に大きな負荷がかかります。身体を前に倒すちょっとした日常の動作でも、身体が柔らかい人より負担をかけているわけです。
 
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