東洋医学には、舌で健康状態をみる「舌診(ぜっしん)」という診断法があります。
舌や舌苔の色で健康状態を診る手法で、近年は歯科での臨床にとりいれる動きもあります。
このコンテンツでは、舌診についての解説や動画を紹介しています。
舌を診ると全身の健康がわかる 写真動画紹介
舌はノドと同じく、外部から観察できる粘膜組織です。
カゼをひいた時、病院で「ノドが赤くなってますね」といった診察を受けるように、同じ粘膜組織である舌の状態も診断の材料になるのです。
舌診の歴史は古く、13世紀には舌診の専門書が作られています。
舌を見ると
消化器の調子 身体の熱や冷え 血液など体液の状態
など全身の健康がわかり、さらには精神的な状態まで把握できるといわれています。
身体が健康ならば舌は
ピンク色で、舌の表面が見える程度に白い舌苔が生えている
状態になります。
多くの人が気になる「メタボ」も舌に表れ、
・舌が赤みを帯びている
・舌苔が黄色がかっている
ならば、メタボの疑いがあります。
こういう舌をしている人は、暴飲暴食などで食生活が乱れている、あるいは身体に熱がこもる体質なのだそうです。
逆に舌全体が白っぽいなら身体が冷えやすいことを示しています。それに伴う不調も起きやすいので、身体を温める食事や習慣を心がけましょう。
簡単には、赤→熱い、白→冷えとまとめられます。
舌で診る ストレスや舌がんの前兆 口内炎 参考書籍
舌を見る際、その他のチェックポイントとしては次のようなものがあります。
舌苔が密に生えていて、厚みがある
→ 消化不良の疑い
舌苔が少ない(あるいは全く無い)
→ 身体が乾燥している
→ 栄養バランスが崩れている
舌先が赤く、しかも赤い点が目立つ
→ 精神的ストレスを受けている
→ 女性なら、更年期障害の疑いも
舌が黒っぽい
→ 抗生物質を長期に服用している場合に見られる
舌の縁や裏側が白くなっている
→ 白板症という病気の可能性があり、白板症はガンの前段階の症状です。口腔外科や耳鼻咽喉科を受診しましょう。
舌に発生する症状として最も頻繁に発生するのは口内炎ではないでしょうか。
食事も思うようにできなくなって非常にうっとうしいものですが、「口内炎がしょっちゅうできる」という人もいるようです。
口内炎が発生する原因として、私は次の三つを考えています。
・胃腸に負担をかけた時
・ビタミンB・Cが不足した時
・口の中が不潔になった時
私の場合これらを防ぐように心がけていれば、口内炎はできません。
さらに詳しくは、私のHPコンテンツ「私に口内炎ができる時」をご覧ください。
舌を意識して見ることは普段あまりありませんが、思い出した時にでもちょっと観察してみてください。おや?と気付くことがあるかもしれません。
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