冷え症が起きる原因として、筋肉不足や体を冷やす食品、習慣がよく挙げられます。これらに加えて、ある特定の病気が冷えを引き起こすケースもあります。
代表的なのは拒食症とうつ病です。
(このコンテンツは雑誌「栄養と料理」2015年01月号106~107ページを参考にしました)
拒食症とうつ病 いずれも食事に悪影響
拒食症はエネルギー源(発熱源)となる食事をとらない病気なので、当然冷えが起きます。
タンパク質をはじめとする栄養素が不足するので筋肉量も減り、ますます体温は低下します。
栄養不足と冷え症から、拒食症が悪化すると体重が減るだけでなく、さまざまな体調不良の原因になります。
またうつ病が重くなると食欲が低下し、代謝も低下するので低体温が起きます。運動量・活動量も減るので血行も悪くなって、体が冷えてしまいます。
これらの冷えを改善するには、まずは原因となっている拒食症やうつを治さなくてはいけません。
メンタル面も関わる病気なので対処はなかなか難しいですが、少しずつでも快方に向かう意識が必要です。
ちなみに、白人女性に冷え症はありません。
そのため、日本医学会による西洋医学の医学用語辞典にも「冷え症」の項目はありません。
一方で東洋医学では冷え症を「未病」つまり重大な病気の前段階と考えています。
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