「池波正太郎に届けるおせち」については、2011年12月30日発行のメルマガ編集後記で紹介しています。
 
以下、転載致します。
 

ただいま、「池波正太郎に届ける『おせち』」という本を読んでいます。著者は銀座「てんぷら 近藤」のご主人、近藤文夫さんです。
 
「届ける」といっても、池波さんは1990年5月3日に亡くなっています。それでも近藤さんは、池波さんにおせちを届け続けています。
 
なぜでしょうか?
 
 
それは、この本の前書きにヒントがあります。
 
「僕が料理人として今あるのは、池波先生のおかげです。先生が僕に言って下さったこと、貸して下さったお力は、はかりしれない。
 
(中略)
 
僕が料理人でいる限りは、池波先生に恥じない仕事を続ける。亡くなられても、いつも僕の心の中には先生がいることを感じます。」
 
この本には、おせち作りのコツと共に、近藤さんと池波さんのエピソードがたくさん紹介してあります。それらを興味深く読むうちに、あることを強く感じるようになりました。
 
それは
 
日本と日本人の素晴らしさ
 
です。
 
・自分の決めた道を極めるべく精進を重ねる。
・金銭や利害ではなく、相手への思いでつながる。
・信用を重んじ、相手を思いやり、細やかに気を使う。
 
日本人の美しい品性を感じさせるエピソードを読むと、心が洗われるようです。
 
改めて日本が大好きになりました。また、日本人でよかったと心から思います。

料理に興味がある方だけでなく、池波さん、近藤さんファンの方も一度読んでみて下さい。
 
読んで良かった、と思えることうけあいです。料理人って、やっぱりカッコイイ職業ですね。いつか料理人に対する私の考えをまとめてみたいものです。
 
余談になりますが、池波さんは「気学」にも詳しかったそうです。要は占いみたいなもので(違ってたら申し訳ない)、私はあまり信用しないタチなのです。
 
しかし近藤さんの人生が、気学を根拠にした池波さんの予見通りに動いていくのはなかなかスゴいと感じました。
 
 

知識ゼロからの野菜入門

こちらは、野菜について勉強したい時、強くおすすめしたい本です。
 
知識ゼロからの野菜入門
 
実は、この文章を書いている時点では、まだ読破していません。にもかかわらず、おすすめしています。
 
というのも、読み始めてから数ページで「コレはイイ!」とピンときたからです。
 
この本のポイントを挙げます。
 
・各野菜の薬膳における解釈つき
(温性・熱性・平性・涼性・寒性)
 
・旬や保存法に加え、調理のポイントや簡単なレシピも併記されている
 
・カラーが多く読みやすい
(ただ、途中のページからカラーでなくなるのはどうして?という疑問はありますが)

 
「事典的に使う」本としては、実にわかりやすく、かつ実用的と、コンパクトながら非常によくまとまっています。事典としても、読み物としても面白い本です。