食と健康に関しては様々な論争があります。
当サイトでもいくつかトピックとしてとりあげています。
今回読んだのはいずれもそうした論争の中心になりそうな二冊です。
食に関するトピックに関心があるなら一度目を通してみてはいかがでしょうか。
「食品の裏側」読みました 単なる「添加物悪玉」本ではありません
大きな話題になった「食品の裏側―みんな大好きな食品添加物(Amazon)」(初版は05年発行です)を遅ればせながら読んでみました。
健康を意識している人にとって、食品添加物が歓迎されることはまずありません。しかし現代の社会状況を考えると、食品添加物が無くなることはないでしょう。
そんな現状をふまえてか、この本は「食品添加物は悪者です!無くすべき!」という単純な主張ではありません。
「身体に悪い」という指摘の一方で、食品添加物による便利さというメリットも間違いなくあるからです。
基本的には、食品添加物を避けたいと考えている私も、同時に便利さも享受していますし、「摂取ゼロ」の日はほとんどないと思います。
今後も付き合っていくものなら、その「相手」についてはよく知っておく必要があるはずです。また、食品添加物によって、食品がどのように作られているかも。
「この添加物はこのような症状(アレルギーなど)の原因となり得る」といった記述は少ないので、専門的な知識を得ようとする人には物足りないかもしれません。
しかしいわゆる一般の消費者にとっては、自分がどういうものを食べているのかを知るため、健康への意識の有無にかかわらず一度は目を通すべき本ではないでしょうか。
カスタマーレビューも概ね高評価(リンク作成時には192件中155件が星4つ以上評価)と言えそうです。
「ここがおかしい 日本人の栄養の常識」議論の分かれるトピック満載
当HPや私のブログでは折に触れ指摘しているように、多くの健康情報には意見の対立があるものです。
例えば・・・
「コレステロールは低めに VS コレステロールはやや高めに」
「玄米は身体に良くない VS 玄米は健康に良い」
「子供の偏食はダメ VS 子供は偏食でも問題ない」
などなど。
「ここがおかしい 日本人の栄養の常識 データでわかる本当に正しい栄養の科学(Amazon)」は、このテの論争に関心がある方には、興味を喚起される本です。
この本で賛否両論が起りそうな主張の一部としては、
「沖縄で平均寿命が低下したわけは、食生活の変化以外に原因がある」
「牛乳は大いに飲むべき」
「『腹八分が長寿の秘訣』は本当か?」
「『砂糖をとるとキレやすい子供になる』は思いこみである」
あたりではないでしょうか。
カスタマーレビューからして、すでに賛否両論が上がっています。