仙腸関節は、骨盤の真ん中、背骨と骨盤がつながった部分にあり、非常に複雑な形をしています。
 
しっかり固定されているイメージがありますが数ミリ程度の”遊び”があり、この範囲でわずかながら動きます。
 
仙腸関節は体重を支えているため強力な靭帯で保護されていますが、過剰な負荷がかかると機能異常を起こします。

仙腸関節に異常を起こしやすい動作としては次のようなものがあります。
 
1 前傾姿勢で体をねじる
2 中腰で重いものを持ち上げる

 
 
1の典型的な動作としてはゴルフのスイングがあります。
 
ゴルフのスイングは前傾姿勢で勢いをつけて体をねじるため、仙腸関節にとっては非常に危険な動作なのです。
 
プロゴルファーが腰痛に悩まされる例が多いのはスイング動作に起因しており、腰痛は職業病とも言えるのではないでしょうか。
 
2は腰痛を起こしやすい動作として有名で、危険度は非常に高い姿勢です。
 
私は個人的に腰痛にならないよう日頃から気をつけているので(腰痛を患っている知り合いがいて、その様子を見ていると何とも辛そうなのです)中腰で物を持ち上げることは絶対にしません。
 
地面に置いてあるものを持ち上げる時は必ずヒザを曲げて、へそを対象物に近づけ、脚力で持ち上げるように心がけています。
 
持ち上げる際には背中を伸ばすようにしてます。
 
腰痛は一度かかると非常に厄介で、スッキリ完治させるのが難しい場合もあります。
 
治療のための手術が進化しているとはいえ、腰痛を発症させないに越したことはありません。
 
腹筋・背筋を鍛えるなどの腰痛予防は、若い人(10代後半くらい)でも心がけるべきだと思っています。

AKA博田法 仙腸関節を矯正

AKA博田法とは、正常な運動ができなくなった仙腸関節に手で圧力を加えるなどして、仙腸関節の機能を回復させる治療法です。
 
仙腸関節は骨盤の中心部に位置し、背骨と骨盤をつなぐ部分にあります。仙腸関節の機能異常は、首や背中の痛み、腰痛を引き起こします。
 
AKA博田法では、仙腸関節を手で押して動かし、関節の動きを正常に戻します。機器類や薬は用いません。
 
腰痛などの症状が軽い場合は1回の治療(5分程度)で痛みが消えることもあります。長期間続いている痛みでも、月2回、2~3ヶ月の治療で快癒する例もあります。
 
腰の下の部分を手で圧迫するだけなので簡単に見えますが、実際には熟練の技術を必要とする治療法です。
 
仙腸関節はやや前かがみになった状態がもっともゆるくなります。
 
この姿勢で体をひねる動作などを行うと仙腸関節に大きな負担がかかるので機能異常が起きやすくなります。
 
上で紹介したようにゴルフスイングの際には注意する必要があります。
 
この「仙腸関節を動かす」という話を聞くたびに思い出すことがあります。
 
(おそらく)仙腸関節を動かしてるんじゃないかな?と思う動作を私は時々やっているのです。
 
ヒザを抱えた状態で床に座り、そのままわずかに後ろに体を倒してバランスをとり、お尻だけで体を支える状態にします。
 
すると時々、仙腸関節らしき部分がわずかに動いて「コキッ」と鳴ることがあるのです。指や首をポキッと鳴らすあの感じです。
 
これがAKA博田法と関連あるかどうかはわかりませんが、気持ちイイのは確かです。^^