一番安全な場所であるはずの自宅であっても、意外と危険は潜んでいます。

特に高齢者は注意が必要です。

家庭で命を落とす人は年間一万人以上 主な3つの死因

厚生労働省の02年の人口動態統計によると、1年間で1万1109人が家庭内の事故で命を落としています。これは同年の交通事故による死者8326人よりも多くなっています。
 
年齢別では65歳以上の高齢者が圧倒的に多く、全体の75%を占めています。次に多いのは45~64歳で全体の15%を占めています。4歳以下の乳幼児は2%強です。
 

 
家庭内の事故による死因は、
 
・何かをノドに詰まらせての窒息死が32%
・お風呂などでの溺死が29%
・屋根・階段などからの転落・転倒が20%

 
が上位3つになっています。
 
個人的には、お風呂での溺死が意外と多いことに驚きました。
 
中~高年者は活動内容は若い頃とほとんど変わりませんが、筋肉や器官といった身体機能は衰え始めています。
 
いわゆる「気持ちは若いが、体がついていかない」という状態になるわけです。しかし高齢者の場合、「まだそれほど年はとってない!」という過信が事故につながることがあります。
 

 
過度に気にする必要はないとはいえ、高齢者や幼児が行ういくつかの日常動作には注意が必要です。
 
上に挙げた死因のトップ3は、いずれも気をつけていれば防げる事故です。