日本ではあまり話題になりませんでしたが、少し前にこんな報道がありました。
遺伝子組換え鮭がやってくる
jacom.or.jp/series/cat167/2013/cat167130301-19967.php
遺伝子組換えサケ、あなたはどう思う?
foocom.net/column/editor/8459/
米国のアクアバウンティ・テクノロジー社が「開発」した遺伝子組み換え鮭(GM鮭)が、ついに米国内で流通するようです。
GM鮭は米国FDA(食品医薬品局)により「食品として安全である 環境への影響もない」と発表されています。
アメリカはすでに遺伝子組み換え作物を大量に生産・輸出していますが、遺伝子を組み換えた動物はGM鮭が初めてです。
この鮭は通常よりも成長が二倍ほど早いため、開発したア社は少ない飼料で養殖でき、環境への負荷も少ないと主張しています。(ただしこの鮭は通常の鮭よりも性格が獰猛になるそうです・・・)
※画像はイメージです
同社は「食べても安全」としているわけですが、GM鮭への警戒感はアメリカだけでなくEUでも高まっています。
「フランケンフィッシュ」「ミュータント」などと呼ばれ、ヨーロッパでは「反GM鮭」のデモも起きています。
EU議会は欧州委員会に対してGM鮭の輸入を禁止するよう求めました。
私も全く同感です。
食物は可能な限り「自然」であるべきです。人間の作為で遺伝子をいじられた生物は、私にとっては「得体の知れないもの」です。食べる気は起きません。
この鮭を開発した会社は「安全」と強調していますが、
・食べた後しばらくしてから
・長期間食べ続けた後
・食べた人の子供への影響
などは検証されているのでしょうか?
10年後、20年後、あるいは世代をまたがっての影響は?検証はされていないはずです。
私がカナダでレーシック手術を受けた際、
「レーシックは、術後長期間の検証データがまだありません。将来何らかの不調が起きるリスクがありますが、それを承知の上で手術を受けると誓約して下さい」
と言われました。
私は基本的にレーシック肯定派ですが、手術により目の不調を訴える人は日本だけでなく海外にも多数います。
視力の「戻り(手術後数年経つと再び近視になること)」もかなりの割合で起きるといわれています。(下の関連記事をご覧ください)
長期間のデータが無い点では、遺伝子組み換え鮭とレーシックは似ています。検証を経ていないものを、口に入れるのは危険ではないですか?
アメリカは、自国のモノを売る際はとにかくゴリ押ししてきます。こうした遺伝子組み換え食品が怒涛のように日本に入り込んでくる可能性は大いにあります。
日本で流通するかどうか、また仮に流通した場合の食品表示など、消費者として注視しておかなくてはいけません。