ガニアシとは北海道南部の方言で「カニの足」を意味しており、昆布の仮根のことを指しています。

仮根とは昆布が水中の岩にへばりついている部分のことです。(紛らわしいですが「根」ではありません。「仮根」です)

ガニアシ(昆布の仮根)の栄養 長く棄てられていました

昆布を採取する際にちぎれるので岩にくっついたまま残ってしまいます。(ちなみに「根昆布」とも違います。根昆布は昆布の葉の付け根部分を指します)
 
ガニアシはミネラルを中心とする栄養分を豊富に含んでいます。

・カリウムをはじめとする、昆布の2倍のミネラル
 
・アルギン酸、フコイダン、セルロースなど多糖類や食物繊維は昆布の1.7倍
 
・ただし、グルタミン酸・アルギン酸は昆布より少ない
 

 
ガニアシは非常に硬いため食用にはならず、長いこと廃棄処分にされていました。
 
このガニアシを有効利用しようと研究プロジェクトが発足し、エキス粉末に加工されるなどガニアシは機能性食品の素材として使用されるようになりました。
 
ガニアシを主成分とするサプリメントも多く発売されるようになったのです。
 
ミネラルが豊富で髪の健康を助けることから、薬品メーカーとヘア・コンサルティング会社が共同開発したサプリメントもあります。