スイカは水分が多く、キュウリと似た感じで栄養は期待できないイメージがありますが、実はとても有益な栄養素を含んでいます。

このコンテンツではスイカの栄養などについてまとめています。
 

 
保存する温度で栄養価が変わるそうです。

スイカの栄養素・シトルリンの効果

スイカにはアミノ酸の一種シトルリンが含まれています。
 
そもそもこのアミノ酸はスイカから発見されており、スイカの学名「シトルラス・ラナタス」から名付けられています。
 
シトルリンは体内で一酸化窒素の生成を助け、血管の内皮機能を高めます。
 
これにより血管が拡張して血流促進、血管内の酸化LDLを抑制し動脈硬化を防ぐといった効果が期待できます。
 

 
さらには免疫力をアップさせる働きもあります。




スイカは常温で保存すると栄養価アップ

06年7月に発行された、アメリカの農芸化学誌によると、スイカは常温で保存したほうが栄養価が高まるんだそうです。
 
アメリカオクラホマ州にある南部中央農業研究所が、スイカの保存温度を21度、13度、5度の三つに分けて2週間保存し、栄養成分の変化などを調べました。
 
その結果、21度の室内ではリコピンが40%、ベータカロテンも最大で139%も増加しました。リコピンは強力な抗酸化物質で、野菜や果物に多く含まれています。
 
13度で保存すると両成分とも変化は見られず、5度で保存したものにいたっては傷むのが一番早くなりました。。
 

VSすいかとは?

VSすいかは、熊本県の植木町で栽培されている高級すいかです。この名前は、土壌を改良する働きのある微生物「VS菌」に由来しています。
 
VSすいかが栽培される畑は、三年にわたる土壌改良の試行錯誤を経てようやくたどりついたもの。
 
その結果、酸味が減り甘味が強く、なおかつカットしても鮮度を長く保つすいかができるようになりました。
 
VSすいかは東京の老舗果物店では一玉(約6kg)1万500円(送料・税込み)で販売されています。

スイカ割りの公式ルール

「日本すいか割り協会」なるものがあるのはご存知でしょうか。1991年に設立され、すいか割の公式ルールも制定しています。
 
それによると、

・使用するスイカは国産でよく熟したもの
・スイカと競技者の距離は9m15cm
・棒の長さは1m20cm以内
・棒の直径は5cm以内
・制限時間は3分間

 
といった規定があり、割れたスイカの断面の美しさで勝ち負けを判定します。
 
「最も美しい」のは二つに割れ、その大きさが均等な状態をいいます。