キャベツは日本人に最も親しまれている野菜のひとつです。

あまりに身近過ぎて目立たない存在ですが、栄養価は優れています。
 

 
このコンテンツではキャベツの栄養についてまとめています。
 
関連記事には有名人のキャベツ関連話も紹介しています。




キャベツのビタミンUやC ボロンはバストアップも?

キャベツにはビタミンUが含まれており、胃粘膜を再生したり強化する作用があります。胃潰瘍の予防にも効果的です。
 
トンカツについてくるキャベツは消化を助ける意味でも理にかなっています。ちなみにビタミンUの別名はキャベジンで、胃腸薬の名前として有名です。
 

 
ビタミンCも豊富で、外側の緑色の部分にはベータカロテンも含んでいます。
 
キャベツに含まれるポロン(ホウ素)というミネラルは、女性ホルモンのエストロゲンの分泌を増やすため、バストアップ効果が期待できるとされています。(関連記事をご覧ください)




アブラナ科でもっとも身近な野菜 がん予防にも

キャベツは、日本人に最もなじみのある野菜のひとつで、もはやあまり目立たない存在とも言えそうです。
 
私個人的には、アブラナ科ということもあり、意識している野菜です。
 
アブラナ科の野菜は「がんを予防する」旨の記事を多く目にします。
 

 
キャベツの制がん作用については、雑誌「壮快」2022年6月号(Amazon 試し読み・Kindle版あり)34ページに解説があったので一部抜粋して紹介します。

米国立がん研究所(NSI)の研究によって、数ある野菜のなかでも、キャベツはニンニクについで2番目に制がん作用が強いことが報告されているそうです。
 
これは「イソチオシアネート」と呼ばれる、植物由来の天然の機能性成分、ファイトケミカルの一種によるもの。
 
有害物質や、発がん物質を無毒化する作用があるのです。

同じアブラナ科のブロッコリーも摂取を習慣にしている医師も多いそうです。
 

 
あまりにも身近ですが、改めて注目される価値のある野菜ではないでしょうか。




緑内障のリスク低減にも 雑誌「壮快」から 米国ハーバード大の研究

雑誌「壮快」2022年6月号(Amazon 試し読み・Kindle版あり)34ページに、キャベツの緑内障への効果について解説がありました。
 
一部を抜粋して紹介します。

キャベツの成分は、緑内障のような眼の病気にも効果が期待できることがわかってきました。
 
これについて解説くださったのは、医療法人弘鳳会おぐりクリニック理事長の小栗章弘先生です。
 
先生が注目したのは、2016年に米国のハーバード大学医学部が医学雑誌に発表した
 
「一日三食のうち二回、キャベツなどの葉物野菜を摂取すると、緑内障の発症リスクが低減する」
 
という研究結果です。
 

これはキャベツの次のある成分が効果を発揮しています。

キャベツなどアブラナ科の葉物野菜には、「硝酸塩」が多く含まれています。
 
これは体内で血管を拡張して血行促進に効果的とされるNO(一酸化窒素)に変化します。
 
研究では、この硝酸塩と緑内障発症との因果関係を調べ、葉物野菜を多めにとることが全身の血流を促進し、緑内障の発症予防に効果的だと明らかにしたのです。

キャベツは身近ながら、とても優れた力を持っていますね。