池波正太郎さんの食生活 真田太平記や鬼平を読んで 「梅安」の食事がウマそう

池波正太郎さんの「真田太平記」を読んでいたら、写真家の吉田大朋さんが「回想の池波正太郎」を寄稿している巻がありました。
 
それによると、池波さんの食生活は次のようなものだったそうです。
 
※管理人より このコンテンツは、健康関連要素はあまりありません。悪しからず。

夜10時以降、飲食をされない。毎日の生活のリズムは、几帳面に崩さない。
 
つい、酒を飲みすぎるなどということは、絶対にない。
 
いつもちょっと控え目、腹七分である。
 
禁欲的な生活のスタイルを破ると、良くないことが必ず起こると思っておられたのではないか。

吉田さんいわく、池波さんは「ストイシズムの権化」なのだとか。
 
 
「どんな時でも生活のリズムを変えない」のは、わかっていてもなかなか難しいことではないでしょうか。
 
 
「付き合いでつい遅くまでお酒を飲んでしまう」
「(決まった時間に起きるほうが良いとわかっていても)休みの日はつい朝寝してしまう」
 
私の場合、特に後者はいまだにやってしまいます。(前者をやらなくなったのも、最近は飲みに行く機会が少なくなったというだけです)
 
真田太平記(一) (レビューあり)
真田太平記(一) (完本 池波正太郎大成)
 
夜の飲食も、朝寝も結局は身体がキツくなるだけだとわかってはいるんですけどね・・・。
 
「良くないからやめよう」と思った習慣でも、私はついついズルズルと続けてしまいます。
 
昔あるアスリートが「自分が決めたことを続けるほど難しいことは無い」と言っていました。
 
 
池波さんの記事を読んで自分を省みるにつけ、ホントだなぁ、としみじみ感じます。
 

池波作品を読んで気づいたこと

一時期私は、池波さんの作品を続けて読んでいました。
 
「真田太平記」「雲霧仁左衛門」「仕掛け人・藤枝梅安」「鬼平犯科帳」などですね。
 
 
池波さんの著作はほんの一部しか読んでいませんが、ひとつ気づいたことがあります。
 
「鬼平」にしても「真田太平記」にしても、主人公が登場する場面って、意外と少なくないですか?
 
 
ここまで読んだ限りでは、これは池波作品の特徴のひとつではないかと。
 
 
「真田太平記」の主人公は真田一族だと思うのですが、彼らが活躍する場面って、物語全体からするとかなり少なめです。
 
真田家配下の忍者の活躍などの方が圧倒的に多く描かれています。(ちなみに、真田太平記では「真田十勇士」という言葉は使われていません)
 
 
「鬼平」も同様で、主人公の長谷川平蔵が出ずっぱり、という話はあまり無いのです。
 
周囲の人々(主に盗賊などの悪人ですが)の思惑やしがらみに平蔵がからむ、という構成が多いのです。
 
 
でも不思議なことに、「真田太平記」でも「鬼平」でも、読んだ後には「真田」や「鬼平」の印象が強く残るんですよ。
 
これはホントに不思議です。
 
 
真田太平記を読み終えてあれこれ思い返してみると、登場は少なかったはずなのに信幸の顔や幸村の赤い甲冑姿(私の想像ですが)が強く浮かんできます。
 
他の作品でも同じような印象を持つのかな?と今から楽しみにしています。
 

仕掛け人 藤枝梅安 食の描写

先日、池波正太郎さんの「仕掛け人 藤枝梅安」シリーズを読み終えました。(池波さんが亡くなったため、物語は途中で絶筆しています)
 
作品自体の面白さは言わずもがなで、池波さんの作品らしく食事のシーンが随所に出てきます。
 
それがまた、つい「食いてぇ~」と思わせるほど魅力ある描写なのです。
 
新装版・殺しの四人 仕掛人・藤枝梅安(一) (レビューあり)
新装版・殺しの四人 仕掛人・藤枝梅安(一) (講談社文庫)
 
「梅安」シリーズに出てくる食事は
 
「大根を千六本に刻んだものを出汁で煮る」
「味噌汁に卵を落としたもの」
「湯豆腐」

 
 
あたりが多いのではないでしょうか。寒い季節ならいかにもイケそうな献立です。
 
「味噌汁に卵を落としたもの」は早速実行しました。卵は別にとってちょっと火を通しましたけど。
 
 
「卵入り味噌汁」なんて、別に珍しくも何ともないメニューですが、作品を読んで気分が盛り上がっていると美味しさが増すと言うか、食べごたえがグッと強くなるものです。
 
 
「大根を千六本に刻む」とは、大根をマッチ棒くらいの太さに千切りすることです。「ちょっと太めの千切り」といったところでしょうか。
 
この大根をどのように食べるかと言うと、作中では
 
「千切りの大根は、すぐに煮える。煮えるそばから、これを小鉢に取り、粉山椒をふりかけ、出汁と共にふうふういいながら食べるのである。」(「梅安最合傘」より)
 
といった描写がよく出てきます。
 
食べる様子が目に浮かんできませんか?大根は一年中売られていますし、作るのも簡単なようなのでぜひ試してみたいものです。
 
湯豆腐は梅安の相棒、彦次郎が好きな献立です。大根煮と一緒に作ってもいいかな?
 
 
やっぱり、和食っていいなぁ。
 
 
先にも少し触れましたけど、食に関する描写が出てくる物語などを読むと、食べることに敏感になりますね。
 
敏感な感受性を持っている子供への食育は大事だ、と感じると同時に、食べることを無感動に「こなしている」状態の大人は、グルメ紀行などを読むのもいいのかな?なんて考えたりもします。
 

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