乳製品は健康に良いとして、しばしば推奨される食品ですが、体質的に合わない人もいます。
乳糖不耐症のように完全にNGなケースや、「口にはできるが、なんとなく調子が悪くなる」という人もいるようです。
ハリウッド女優として活躍したキャメロン・ディアスさんもこのタイプです。
ディアスさんは乳製品が大好きでした。美味しい、という理由に加えて健康維持にも貢献してくれるからです。
しかしある時「どうも調子が悪くなる」ことに気づきます。
このコンテンツでは、ディアスさんの乳製品についての体験談を紹介します。
著書「THE BODY BOOK」の253~255ページを参考にしています。
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大好きな乳製品摂取が習慣に しかし体調不良も
ディアスさんが乳製品を好んでいたのは、美味しいからだけでなく栄養素が豊富だからでした。
私は乳製品を習慣的に食べていました。とくにチーズは大好物。チェダー、パルメザン、ゴーダ、ゴート、フェタ、ブルー、ブリー、乳脂肪分の高いダブルクリームやトリプルクリームなど、全部好きです。
私はずっと、チーズは一石二鳥の食べ物だと思っていました。おいしくて満足できるうえに、たんぱく質とカルシウムを補給できますから。
もちろん牛乳も好きで、牛乳を使った飲み物も例外ではありません。
それからミルクも大好きです、容器から直接飲むほどでした。カフェラテの存在を知ったときは、ミルクがさらにおいしくなる方法があることに驚きました。
温かくてふわふわでカフェインが入っているこの飲み物は、真冬のボストンの屋外で映画を撮影していた私がまさに求めていたものでした。
大げさではなく、私は特大サイズのカフェラテに心を奪われました。それを飲むのが一日も欠かすことのできない新たな習慣となりました。
乳製品を摂取するのが習慣になったころ、ちょっとした不調が表れます。
お腹の張りです。
その当時、私はあまりお腹の調子がよくありませんでした。すぐにお腹が張り、ガスが溜まるのです。
それがしょっちゅう起こるので、私にとってはお腹が張っている上体が普通でした。スクワットをしても一向に改善されず、私はお腹が張りやすいのだと思うようになりました。
それが自分の体質なら、受け入れるしかありません。でも、本当はなくなってほしかった。お腹が張っている感じがするたびに自分が嫌になり、一日が台無しになりました。
「ミルクを飲むからお腹が張る」指摘されて検証開始
「お腹が張る体質なんだ」ということで納得しようとしていたディアスさんでしたが、身近な人から意外なことを指摘されます。
ある日のこと、私は女友だちと一緒にカフェラテを飲んでいました。一時間後、お腹が張ってつらいと私がこぼすと、彼女は当たり前のようにこう言いました。
「たぶんカフェラテのせいじゃない?」
「まさか。カフェラテならいつも飲んでいるし、単にお腹が張りやすい体質なの」
「ミルクを飲むからお腹が張るのよ」
私には彼女の言っている意味が理解できませんでした。私をほっとさせてくれて、体にいいと言われている飲み物が、お腹の張りの原因だなんてとても考えられなかったからです。
もし彼女の言うことが正しいなら、カフェラテはもう飲むなということになるのでしょう?
とはいえ、そのときの私はお腹が痛くてたまらなかったので、手にしていたカフェラテをテーブルに置き、しばらくカフェラテを断って様子を見ることにしました。
飲むのが当たり前になっていたカフェラテを飲まなくなるのはなかなかの変化でしたが、体調には変えられません。
そしてそれはどうやら正しい判断のようで、カフェラテ以外にも原因があったことに気づきます。
ミルクを摂らなくなると、お腹の張りを感じる回数は大幅に減りました。また、自分の体調を観察してみると、チーズの入った何かを食べると必ずお腹が張ることにも気がつきました。
カフェラテを飲んだときほどひどくはありませんでしたが、やはり嫌な感じがしました。
私は、チーズを食べる習慣にも問題があるのかと悩みました。チーズの入った食べ物を間食用に持ち歩いていた私にとって、チーズを断つのは本当につらかったのです。
そこで、まずは実験を行うことにしました。翌日から二週間、チーズをはじめとするあらゆる乳製品をいっさい摂らないと決めたのです。
そしてどうなったか。お腹の張りがなくなりました。痛くなることも、消化不良を起こすことも、ガスがたまることもなくなったのです。
ディアスさんの追求は続きます。
そのとき、私は思いました。「ラテを一杯だけ飲んでみよう。飲んだらどうなるか、実験するつもりで」と。
結果はやはり、ダメでした。最悪のお腹を抱えて、私は決意しました。「もうカフェラテなんて飲まない」。
いくらおいしくても、こんな思いをするくらいなら飲むのを我慢するほうがマシだと気づいたのです。
ディアスさんの場合、乳製品がお腹の張り・痛みの原因だったことは間違いないようです。
これは体質に合っていないので、残念ながら仕方ありません。また体質関係なく「乳製品は健康に悪い」という主張もあります。
なのでディアスさんのように「どうにも体調が優れない」という場合、乳製品を習慣的に口にしていないかチェックする必要があるでしょう。
ちなみに私はラッキーなことに乳製品を摂取しても体調不良にはなりません。
また「健康に悪い」という実感はないどころか、私の健康維持に貢献してくれていると考えています。
同じ食品でも体質によってこれだけ反応が違うのは、健康トピックのなかなか難しいところですね。