女子プロゴルフ・横峯さくら選手をサポートする「チームさくら」のリーダー、田中喜代次・筑波大学教授は05年7月始め、横峯選手の筋トレを禁止しています。
 
それまで横峯選手は週一回、約2時間の筋トレを行っていましたが、マイナス面が大きいとして禁止令が出たのです。


その理由として、田中教授は「筋肉を付けすぎると疲れやすくなる」ことを挙げています。
 

 
これと似た例として、ジャンボ尾崎選手が欧米式のトレーニングをして裏目に出たことがあります。
 
ジャンボ尾崎選手は50歳を過ぎた頃、欧米式の科学的トレーニングを積極的に行ったことがあるのです。
 
しかしゴルフでは、日本人が欧米流トレーニングをしても筋肉が硬くなるだけという意見があります。日本人特有の、柔らかくて粘りのある筋肉が損なわれてしまうのです。
 
タイガーウッズ選手は積極的に筋肉トレーニングを行っていますが、欧米人の筋肉と骨格だからこそあれだけの結果が残せているのです。
 
日本人が同じ事をしてもデメリットが多いとの主張があり、田中教授も、こういったデメリットを勘案して横峯選手に筋トレをやめるようアドバイスしたと考えられます。
 

 
筋肉が硬くなると骨や関節に非常に負担がかかり、ケガのリスクが高まります。実際、ジャンボ尾崎選手は腰の故障に苦しめられており、手術を受けています。
 
これが筋肉トレーニングの悪影響によるものとは決めつけられませんが、一因になっている可能性は考えておくべきではないでしょうか。