女優の大場久美子さんが、雑誌「壮快」で自身の白内障について語られています。
同誌の2022年7月号106~107ページから一部を抜粋して紹介します。
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壮快 2022年7月号
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白内障が見つかるも手術できない理由 先延ばししていたら…
大場さんは小さい頃からひどい近視でした。
私は子供のころから「ド」がつくほどの近眼でした。視力が0.3くらいしかなく、小学生のときにはすでにコンタクトレンズを入れていました。
成長するにつれて視力はさらに低下。0.01まで下がり、さらに乱視も加わって、40歳を過ぎてからは老眼も始まりました。
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白内障が見つかったのはテレビの企画がきっかけです。
白内障とわかったのは、4年ほど前です。テレビ番組の企画で、体に力を入れ過ぎたため、網膜剥離になってしまいました。
その際、病院で「白内障が始まっている」と指摘され、手術を勧められたのです。
しかし、決心がつかないまま2年ほど放置していました。
手術しなかったのは、ある不安があったからです。
その理由は、パニック症です。実は39歳から10年間近く、パニック症を体験しました。
すでに克服したとはいえ、手術中に「閉じ込められている」という恐怖心が出たらどうしよう、という不安があったのです。
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手術を先延ばししているうちに症状は悪化し、生活に支障をきたすようになります。
そうこうしているうちに、白内障はどんどん進行して、ついには目の前が、霧がかかったように白くかすんでしまいました。何を見るにも、顔を近づけないとわかりません。
はっきり見えないまま文字を読み続けると、頭が痛くなりました。また文字を書こうにも手もとがよく見えませんし、物を手に取ろうとしても、つかむのは空気ばかりです。
このころは、よくいろいろな物にぶつかっていました。
「手術しないと無理かな」と思い始めたころ、白内障の「多焦点レンズ」の手術が2020年4月以降、先進医療保険の対象外になると聞きました。
それまで、踏み切れないまでも白内障の手術については調べていて、入れるなら多焦点レンズがいいと思っていました。
多焦点レンズは、保険が利かないと両目で100万円以上かかります。ですから、急いで2月に診察を受けて、滑り込みで3月に手術を受けました。
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術後はよく見え過ぎて… 焦点距離の決め方 手術前によく考えて
不安だった手術は、問題なく無事に終わります。
初めに右目、一週間後に左目の手術を受けましたが、不安だった閉じ込められるといった焦りも起きずにひと安心。
手術は点眼麻酔で、術中も術後も痛みは全くありませんでした。
術後の見え方の快適さは驚きでした。
手術の前後2週間はコンタクトレンズが使えません。それで術後のために、片方だけレンズを入れたメガネを作り、準備していたのですが、そんなものは必要ありませんでした。
なぜなら裸眼でも、ものすごくよく見えたからです。クッキリと見えるだけでなく、色まで鮮やかになりました。
部屋の壁紙や、壁に掛かっている絵まで、「こういう色だったんだ!」と驚いたほどです。
術後、あまりによく見え過ぎて、慣れるまでは目が疲れて頭が痛くなることもありましたが、一週間ほどで慣れました。
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焦点距離はこのように決めています。
多焦点レンズは、複数の焦点に合わせられるレンズです。私の場合は、手もと40cmと遠くに焦点を合わせてもらいました。
これは、自分の生活習慣から焦点をどこに合わせるのが最適かを、手術前に担当医と話し合って決めたことです。
ですから人によって、最適な焦点距離は異なると思います。
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手術から時間が経っても快適ですが、大場さんは手術するかどうかはよく考えて、とアドバイスされています。
手術から2年経った今もよく見えています。メガネもコンタクトレンズも必要なくなりました。
私があまりによく見えるようになったので、「白内障になって手術を受けたい」と不謹慎なことをいう人がいるほど、私の周りの人たちも驚いています。
白内障の手術が不安で、躊躇していらっしゃるかたは少なくないと思います。その気持ちはとてもよくわかります。
私自身の体験からいえるのは、何事もメリット、デメリットがあるということです。メリットのほうが大きいのなら、手術は受けたほうがいいのではないでしょうか。
また手術を決めたら、自分の生活習慣をよく把握して、レンズを決めることをお勧めします。
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