腰痛対策のマッケンジー法には腰を反らす動作があります。
腰を反らすことで痛みが和らぐケースがあるのは確かですが、この動作が合わない人もいます。
「反らすと痛いが、逆に背中を丸めると楽になる」というケースもあるのです。
腰を反らすか丸めるか 椎間板の状態により違う対策
「反らす」「丸める」と、正反対の対処法があるのはなぜでしょうか?
その違いは椎間板の状態に関係しています。
一概には言えませんが、椎間板ヘルニアの場合、
・椎間板が後方に出ている場合は腰を反らすと痛みが和らぐ
・椎間板が前方に出ている場合は腰を丸めると痛みが和らぐ
ことがわかっています。
それぞれの動作は、飛び出している椎間板を元に戻す作用があるのです。
ヘルニアが後方に出ている人が腰を丸めてしまうと、腰椎に押されてヘルニアがさらに飛び出し、痛みもひどくなってしまいます。
どちらが効果的かは痛みが和らぐかどうかで判断できますが、自己判断で腰痛体操などを行うのは勧められません。
患部の状態を確認するためにも診断は受けましょう。
ちなみに腰を丸める動作は、お腹の下に畳んだ座布団やクッションを敷くか、バランスボール上でうつぶせに身体を預けるとOKです。
腰の筋肉を緩ませるように意識します。
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成田崇矢の臨床『腰痛』