「携帯電話の長時間使用は脳に良くない」といった指摘は、時々話題になりますが、真剣な議論になることはあまりありません。

しかし海外では労災が認められた例があります。
 
参考記事をひとつ紹介します。

イタリアで労災認定 携帯電話で?脳腫瘍

MSN産経ニュースさん
携帯使用で脳腫瘍?伊最高裁、労災と認める 仕事で1日5~6時間使用
sankei.jp.msn.com/world/news/121019/erp12101911250003-n1.htm
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この件については、関連コンテンツをアップしています。
 
電磁波の危険性1 自己防衛意識が必要か
https://murao18.com/supli-eiyou-hassei/denjihakikensei1.html
 

 
産経ニュースさんの記事のポイントをまとめます。「電磁波」との指摘はありませんが、関連するニュースとしてとりあげてみました。

■イタリアの最高裁は、脳腫瘍を発症したのは仕事での携帯電話の長時間使用が原因とする男性の訴えを認め、労災保険の支払いを保険協会に命じた
 
■この男性は2002年までの12年間、1日に5~6時間携帯電話やコードレス電話を耳に当てて使い続けた
 
■その結果、男性の頭部左側に良性の腫瘍ができた
 
■判決では、携帯電話使用と脳腫瘍発症の因果関係を示したスウェーデンの研究を信頼性が高いと認定し、携帯電話の使用は腫瘍の「少なくとも原因の一つと言える」とした

 
「一日5~6時間携帯電話を使い続ける」のはかなりまれなケースでしょうが、携帯電話の使用が腫瘍を生むリスクは、関連しているように思えます。
 
最近は、携帯電話(スマホ)で通話するよりもSNSを使用する機会が多いようです。そのため携帯電話を頭に密着させる時間は以前より少なくなっています。
 
これらを考えれば、悪影響を過剰に気にする必要はないものの、携帯電話を使わない時は体から離しておくくらいの意識は持っておくべきかもしれません。
 

 
寝ている間も枕元に置いておくのが習慣になっているのは良くないのではないでしょうか。特に子供や妊婦が携帯電話と頻繁に接触するのは推奨できません。
 
ロシアでは、未成年者や妊婦による携帯電話の使用を中止するよう勧告を出しています
 
携帯電話が脳腫瘍のリスクを上げる、との話はヨーロッパでは盛んに取りざたされていますが、日本ではほとんど聞きません。
 
危険性を裏付けるような日本の研究結果も見たことはありませんが、自己防衛として「使わない時は体から離しておく」くらいの心がけは必要ではないでしょうか。