美容に関する話題で、「深い呼吸」は最も意識されないトピックではないでしょうか。
呼吸は無意識に行う動作であり、「深い呼吸のおかげで○○の実感がありました!」なんて話はあまり聞きません。
しかし呼吸は生物にとって、活動の根本を支える最も重要な動作です。(その次に重要なのが水でしょうか?)
そのため意識して行う呼吸は体にいろいろな影響をおよぼします。
このコンテンツでは、呼吸とダイエットの関係をまとめています。
深い呼吸のダイエット効果 実践する有名人とやせる理由
ヨガやホットヨガ、ピラティスの美容効果は今やいうまでもありません。
実践している女優さんやモデルさんは日本・海外問わず多数存在します。
・長谷川京子さん(ストレッチ+呼吸法)
・由美かおるさん(西野式呼吸法)
・千葉麗子さん(ヨガ)
・マドンナさん(ヨガ)
・中島史恵さん(ヨガ)
など多数

ヨガでは腹式、ピラティスでは胸式で深い呼吸を意識して行います。
深い呼吸にはメンタル面の効果が強調されがちですが、実はダイエット効果も期待できます。
深い呼吸でやせるのには理由があります。
まず、腹式呼吸の動作自体がエネルギーを使います。
そして筋肉に酸素を多く取り込むので代謝が上がり、脂肪が燃焼しやすく、痩せやすい体質になるのです。
スタイルを維持するのが仕事の女優さんやモデルさんに支持されるのもわかります。
(関連記事)前田典子さん 深い呼吸や体重キープの秘訣
深い呼吸をするエクササイズで共通する心がけ
深い呼吸を伴うエクササイズには、以下のような共通点があります。
・吐く動作を意識して行い、可能な限り長く、細く、肺の中の空気を吐ききるつもりで
・お腹は空気を吸うときにふくらませ、吐くときに引っ込める(ピラティスではお腹を引っ込めたまま、胸郭を動かして呼吸します)
・体は吐くときに曲げ、吸うときに伸ばす
・空腹時に行うのが良い 満腹時に行ってはいけない

深い呼吸を行う際は、これらを意識してみて下さい。ポイントをおさえた動作ができます。
(関連記事)深い呼吸をする際のイメージと姿勢 西野流呼吸法では「足の裏で」
「やりすぎ」による弊害を聞かない 深い呼吸
私はいろんな健康情報に目を通すようにしていますが、「深い呼吸をすることによる弊害」といった情報は、いまのところ見たことがありません。
「食べないダイエット」や、「運動するダイエット」などは続かなかったり、リバウンドすることもあります。
しかし、「深い呼吸」はどうでしょう?
テレビCMの最中などでもできますよね。
ネット上でも、「ながら深呼吸」を続けたらダイエット効果があった、という体験談はよく目にします。
しかも運動をするほど面倒ではないですし、絶食系と違いリバウンドの心配もありません。
・・・と紹介してきましたが、呼吸とダイエットがどうもつながらない、という方もまだ多いのではないでしょうか。
そこで、呼吸でダイエットをわかりやすく提唱されている例をひとつお知らせします。
(関連記事)深い呼吸によるデメリットはあるのでしょうか?
マスクを着けてダイエット 51人中48人が体重減!
最近は花粉症やインフルエンザの季節だけでなく、マスクを着けてる人は一年中目にします。
そのマスク、使い方によってはダイエットもできるそうです。
「日経ヘルス」を読んでいたら「マスクをつけるだけダイエット」という記事がありました。
これは
1日8時間、高機能マスクをつけて呼吸筋を鍛え、代謝をアップさせる
というもの。
池袋大谷クリニックの大谷義夫医師が提唱されています。
テレビでも紹介されました。
原理はこんな感じです。
↓
呼吸筋が鍛えられる
↓
酸素が多く取り込めるようになり代謝がアップする
このダイエットを2週間実践したところ、51人中48人の体重が減少しています。男性では平均2.1kg、女性では平均1.9kgダイエットできています。
大谷医師は「マスクをつけることで間食も減る」としています。
適したマスクとNGなこと 効果をより高めるには
マスクはN95タイプが適しています。
これは微少粒子もカットできる高機能マスクで、一般の使い捨てタイプよりも呼吸に4倍の負荷がかかります。薬店などで購入できます。
着けたときにマスクと顔の間に隙間があると効果が下がるので、できるだけピッタリとフィットさせましょう。
マスクの折り込みを広げてあごまで覆うのもポイントです。
一般的なマスクを使う方法もあります。
30cm四方のガーゼを三つに折り、マスクの中にセットしても代用できます。
あまりにも息苦しかったら、ガーゼをカットして薄くします。ティッシュペーパーは窒息する危険性があるので絶対にNGです。
マスクは一日8時間つけ続けます。睡眠時や食事、入浴時は外してOKですが、通勤時や仕事中はつけておきます。
やり方の基本はこれだけですが、マスクを着けたまま体側を伸ばすなどの「呼吸筋ストレッチ」を実践すればさらに効果的です。
ストレッチ以外の3分以上の運動をするときはマスクを外しましょう。この他にも、苦しいと感じたらすぐに外してください。
またCOPDなど呼吸器の病気や心臓疾患のある人、妊娠している、妊娠の可能性のある人はマスクダイエットはできません。
呼吸も工夫次第でダイエットにつながるのです。
マスクを着けなくても、深い呼吸をすることで呼吸筋を鍛えれば代謝アップに貢献してくれます。
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