「食事は栄養を補給するための行為である」との主張に異論はおそらくないでしょう。
人は食べなければ生命を維持できません。
そして多くの現代人が「何を食べると健康になれるか」を熱心に考えています。(管理人もそのひとりです)
食事には別の側面もあります。
それは
体を消耗させる行為。
です。
日本食養の会・副会長、藤城寿美子氏の著書「おいしく続ける玄米食養クッキング」の91ページに、次のようにありました。
今夜が峠というぎりぎりのところで生きている人に食べものを食べさせると、あっという間に生命がなくなるそうです。
それは食べたものを消化するという仕事のために血液が胃腸に集まってしまい、生命を維持する力がそがれるからです。
それくらい消化という仕事はすごい体力を必要とします。
食欲のままによくかまずに飲み込み、あとは体にまかせっきりにしていた消化は、じつはたいへんな働きだったのです。
ご飯、パン、肉や魚に野菜といった食物を消化するには、胃や腸を動かす筋肉が数時間活動しなくてはいけません。
加えて消化液や各種酵素などが様々分泌されます。
この作業を一日三回、毎日行うのです。
これはなかなかの運動量ではないでしょうか?
体が成長していたり、基礎代謝量や日常の活動量が大きければ、その分栄養素も必要なので、食事量が多めでも問題ありません。
しかし体が完成し、活動量も減る年齢になると、栄養素はそれほど必要ではなくなります。
にもかかわらず以前と同じ量を食べ続けると、体を消耗させるデメリットの側面が強くなってきます。
そうなるとぼちぼち少食を意識する時かもしれません。
少食というとダイエットを意識するケースが多いですが、「体の負担・消耗を減らす」目的で食べる量を減らすのもアリではないでしょうか。
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