管理人の普通の顔一時期「アクリルアミド」と呼ばれる物質が話題になりました。

アクリルアミドは、ポテトチップスやフライドポテトなど、じゃがいもを高温で揚げた食品に含まれている物質で、接着剤や塗料、紙・繊維の仕上げ剤としても使われています。
 
(このコンテンツは雑誌週刊新潮 2014年12/18号(PR:Amazon)98ページ 中川恵一東大病院放射線科准教授「がんの練習帳」を参考にしています)

アクリルアミド 動物実験では発がん性あり いろんな調理で食事を

高濃度では中枢神経に障害を起こすため、人間には有害な物質であり、最も話題になったのはその発がん性です。
 
アクリルアミドは動物実験では発がん性が確認されていますが、ヒトに対して発がん作用があるかどうかはまだ確認されていません。
 
ポテトチップス
 
国際がん研究機関による発がん性分類では、グループ2A(ヒトに対しておそらく発がん性がある)に分類されています。
 
子宮内膜がんや、卵巣がん、腎臓がんなどのリスク上昇を示唆する研究結果もあります。
 
ジャガイモなどでんぷん分の多い食品に含まれるアスパラギンというアミノ酸と果糖などの糖分が120度以上の熱で調理されると、アクリルアミドが生成されます。
 
05年には国連食糧農業機関(FAO)と世界保健機関(WHO)の合同会議が、
 
「食品中のアクリルアミドは健康に被害を与える恐れがあり、含有量を減らすべき」
 
と勧告を出しています。
 
アクリルアミドに対し過度に神経質になる必要はありませんが、揚げものばかりでなく、煮たり蒸したりといった調理法も用いて料理をし、あるいは生でも食べるなど、多様な食べ方をしましょう。