食事中水分を大量にとるのは良くありません。
 
「唾液が出なくなり、胃液も薄まるから」というのがその理由です。
 
食事中に水を飲んでしまうと、食べ物をあまり噛まずに飲み込めてしまいます。咀嚼が少なくなると唾液も出てきません。


 
唾液には炭水化物を消化するアミラーゼや脂肪を消化するリパーゼ、さらには発がん物質解毒作用があるカタラーゼなど様々な有効成分が含まれています。食べ物を水で流し込んでしまうと、これらの成分の恩恵を得られないのです。
 
さらには食事中に水分を摂ってしまうと胃液が薄まってしまい、消化不良を引き起こしてしまいます。
 
「フードファイト」と呼ばれる大食い競争では、参加者が頻繁に水を飲む姿が見られます。あれはまさに「食べ物を水で流し込んでいる」のであって、咀嚼を省略するための行為です。
 
お粥や雑炊は消化が良い、というイメージがありますが、これらは水分が多いため、容易に飲み込めてしまいます。
 
ろくに噛まずに胃に入ってしまうと唾液での消化を経ていないため、その分胃に負担がかかってしまいます。これでは、「消化に良い」とは言えません。
 

 
お粥や雑炊であってもよく噛む、あるいは唾液とよく混ぜる意識は必要です。カレーやお茶漬けにも同じことが言えます。
 
個人的な話をひとつ。
 
昔私はお茶漬けを食べると口内炎ができることがありました。何も考えずに胃に流し込んでいたので、消化不良を起こしたのです。今では良く噛むようにしているので口内炎はできません。(関連コンテンツもご覧ください)
 
「水分をこまめに補給する」ことは健康法としてある程度定着した感がありますが、それは食事中以外の話です。