歯みがきにはいくつかのやり方があります。
磨く場所や形状に合わせて動きを組み合わせて歯をキレイにするわけです。
ブラシの当て方・動かし方 3つの手法と4つのポイント
ブラシの動かし方、手法には次の3つがあります。
ローリング法
ブラシの毛の側面部分を歯ぐきに当て、歯の先に向かって回転させます。
スクラブ法
歯に直角にブラシをあてて細かく横に動かす方法です。歯の表面をキレイにするための磨き方です。
バス法
歯に斜め45度の角度でブラシをあて、細かく横に動かします。この動きで歯と歯ぐきの間の歯垢や汚れを落とします。
バス法は特に歯槽膿漏の予防・改善するための磨き方です。(ちなみに「バス」とは、この磨き方を提唱した医師の名前です)
次に歯みがきのポイントを4つ挙げます。
最低でも、寝る前には絶対磨く
理想はもちろん毎食後磨くことですが、仕事や時間の都合で磨けないこともあります。
しかし、寝る前の歯磨きだけは絶対にやるべきです。口中細菌は就寝中に増殖するからです。
磨くときは力を入れすぎず、細かく動かす
力を入れると毛先が広がって、磨く際の「集中力」が失われてしまいます。
また大きく動かすと歯の間の磨き残しが多くなります。
毛先が硬すぎるのもダメ「ふつう」か「やわらかめ」を
毛が硬いと歯と歯の間に毛先が入っていきにくくなります。
また、硬い毛は歯が磨耗したり歯肉を傷つけることがあります。
歯ブラシの大きさは前歯二本分よりも小さめのものを
歯ブラシが大きすぎるとつい力が入りすぎてしまいますし、口の中で小回りがききません。
小さいほうが思う所を磨きやすくなります。
歯間ブラシやデンタルフロスの併用で清掃率8割までアップ 使うコツ
歯ブラシだけでは、念入りに磨いても口内の汚れの6割ほどしか落とせないといわれています。
そこで歯間ブラシやデンタルフロスの出番です。
歯間ブラシやデンタルフロスを歯ブラシと併用すると清掃率は80%以上に上がります。
歯間ブラシは歯ぐきと歯の根元のすき間にある歯垢などを除去します。
何種類か大きさがあり、初めて使うならまず一番細いタイプ(SSSサイズなど)を選びましょう。
デンタルフロスは歯間ブラシよりも歯の「高い」ところで使用します。歯と歯が接している面の歯垢などを落とすのです。
初めてなら枠(ホルダー)付きのものから使うと操作しやすいのでおすすめです。指に巻きつけて使うタイプは慣れが必要です。
これらの歯みがき補助具を使う際には、鏡を見ながら行いましょう。
動作が雑になると歯ぐきを傷める可能性があるからです。
政情不安が続くスーダン 子供たちの歯はとてもキレイ 理由は?
アフリカで最も広い国土を持つスーダンは、その国土の広さゆえに南北では文化・宗教などに違いがあります。
干ばつや内戦などで政情が不安定なので難民も多い国です。
そんなスーダンでも子供達の歯は非常にきれいなのです。
物資が不足していることもあって歯ブラシは使えませんが、子供達は木の枝を使って歯をきれいにしているのです。
枝を鉛筆より少し細いくらいの棒状にして、先を口で噛んで繊維状にします。その繊維で歯をこすってきれいにするわけです。
市場でもそういう「歯ブラシ枝」を売っています。
ちなみに歯ブラシを一番最初に使ったのは、1498年の中国の皇帝なのだそうです。
骨の柄に豚の毛を植えたもので歯を磨きました。
17世紀になるとヨーロッパでも歯ブラシが使われています。日本では1903年に歯ブラシが発売されています。
現在のようなナイロン製の歯ブラシを最初に販売し始めたのは1938年のデュポン社です。