高齢者では血圧が高い人の3~4割に不眠が見られます。

これらの病気の治療で使われる薬が不眠をひき起こすのです。
 
また、不眠になると血圧が上がりがちになります。


夜間の睡眠中は副交感神経が優位になり、血圧も下がります。しかし眠れなくなると夜も起きていることが多くなり、交感神経優位の状態が続いてしまいます。
 
また、本来眠っているはずの夜間に起きているとストレスもかかるため、交感神経がさらに刺激されます。
 
交感神経は血圧を上げる働きがあるため、高血圧が悪化してしまいます。睡眠時間が短いと心拍数が増加することがわかっています。不眠は心臓に負担をかけているとも言えるのです。
 

 
高血圧の薬にはいくつかの種類があり、

・血圧を上げる作用のあるアンジオテンシンⅡというホルモンが作られないようにする
・血管の収縮を抑える
・体内の水分を排出して血液の体積を減らす
・心臓のポンプ活動を抑える

 
など、それぞれ違う効能で血圧を下げるよう作用します。
 
これらの薬には不眠のほか、むくみ、頭痛、立ちくらみ、気分の落ち込み、吐き気などの副作用を引き起こすものがあります。