管理人の普通の顔直径1mm、長さ15cmほどの特殊な針をガン部位に刺し、腫瘍を凍らせるガン治療法があります。

「凍結療法」とよばれる方法で、腫瘍を氷の塊(アイスボール)に包んでがん細胞を凍らせ、死滅させます。

がん凍結療法 2種類のガスで冷凍・解凍 がん細胞を壊死させる

管理人の普通の顔使われる針は二重構造になっていて、高圧ガスが通ります。
 
局所麻酔をしたところから腫瘍に刺し、アルゴンガスを流すと針先の温度がマイナス185度まで急低下します。
 
患部はすぐに凍り始め、数分で2~2.5cmのアイスボールに包まれます。
 
次にヘリウムガスを流し、10分かけて20度まで温めて解凍します。
 
手術する医師
 
この冷凍→解凍の過程をもう一度繰り返すとがん細胞が破壊され、細胞に栄養を送る血管にも血液が通わなくなり、がん細胞は完全に壊死するわけです。





これらの施術は、CTやMRIで画像を確認しながら進められます。
 
治療時間は1時間~1時間30分ほどで終わり、入院は長くても一週間ほどです。
 
凍結療法は基本的にステージⅠ期以内の初期がんを対象に行います。大きながんや転移した進行がんには実施しません。
 
痛みや体への負担が少ない上、完治率が9割以上と、非常に優れた治療法です。
 
さらには、腎臓がん(3cm程度以下)の凍結療法にはすでに保険が適用されています。入院費も含め、諸費用の自己負担分は30万円ほどが目安です。
 
凍結療法の日本における普及は、欧米と比べると遅れているとされています。
 
今後は乳がん、肝臓がん、肺がんなど、施術対象拡大が図られています。