ドイツの文豪ゲーテが臨終に際し、
「もっと光を」
と言ったのは有名です。
この時ゲーテは寝ていたのではなく、イスに座ってひじ掛けにもたれかかっていたそうです。
というのも、ゲーテは肺に水がたまり、呼吸困難になる肺水腫を発症していました。
肺水腫では横になると呼吸が苦しいのです。上半身を起こす座った状態だと楽になります。
ゲーテは55歳で腎結石を発症し、療養生活をしています。
「(PR:Amazon)英雄たちのカルテ」などの著書がある若林利光医師は、「もっと光を」の言葉も、この腎疾患が原因と考えています。
腎不全から悪性高血圧になり、眼底出血を発症したとみているのです。
眼底出血で視力が大きく低下したため、ゲーテは光を求めたのではないでしょうか。