トマトって、日本では生で食べることが多いですよね。
私も台所に立つときはプチトマトをそのまま口に放り込んでます。
このように生食をするのは、世界的に見ると少数派と言えそうです。イタリアやトルコ、ギリシャなどトマト消費量の多い国では、加熱して食べるケースが圧倒的に多いのです。
でも、「調理するとビタミンが壊れる」という心配がありますよね。確かにそうですが、リコピンも忘れてはいけません。
リコピンはビタミンEの100倍、ベータカロテンの2倍の抗酸化力を持っており、がんの予防効果が非常に高いと考えられています。
リコピンは加熱されてもほとんど消失せず、また脂溶性なので油でトマトを調理するとリコピンが体に吸収されやすくなります。
トマト消費量が世界一多い国はギリシャです。同時にギリシャは、喫煙率が非常に高い国でもあります。にもかかわらず、ギリシャではがんが少ないという統計があります。
この統計と加熱調理したトマトとを直接関連付けることはできないかもしれませんが、ギリシャはトマトの抗酸化物質を世界一摂っているとは言えそうです。
ビタミンをとるかリコピンをとるか?これはどちらを優先するかで調理法が変わってくるでしょう。
ちなみに、水煮缶やトマトジュースに使われている加工用トマトは生食用のトマトより多くのリコピンを含んでいます。
また、生食用のトマト(ファースト系やピンク系とよばれるそうです)を加熱調理してもあまりおいしくありません。水煮やジュースの赤系トマトなら栄養価も高く、加熱しても美味です。
「トマトが赤くなると医者が青くなる」とか。生のトマトもいいですが、これからはトマトの加熱調理メニューも少し増やしてみてはいかがでしょう?
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