2005年にイギリスで、2つの子宮を持つ女性が双子の赤ちゃんを出産しました。
このようなケースでの出産成功率は500万分の1だそうです。
2つの子宮での妊娠例は1905年以来、世界中で約70例だけで、2つの子宮を持った女性が生きた赤ちゃんをイギリスで産んだ例はわずか5例しかありません。
この女性は生理痛が激しく、病院で診察を受けて子宮が二つあることが判明しました。
子宮は二つありますが、ひとつの大きさは一般の女性の半分しかありません。
結婚してから1ヶ月後に妊娠がわかったときは本人も旦那さんも非常に驚いたそうです。しかも左右両方の子宮に生命が宿っていることがわかり、またビックリ。
妊娠が進んで「ひとりしか助けられないので子供どちらかを選ばなくてはならない」という状況になったらどうしようとパニックになったのだとか。
子宮の大きさが通常の半分しかないため、出産の際には収縮が十分にできません。そのため、出産も通常より早める必要がありました。
妊娠31週目で右の子宮に陣痛を感じましたが、赤ちゃんの安全を考えて、担当医は出産を33週目にするよう提案しました。
出産は帝王切開で行われ、左右いずれの子宮からも無事赤ちゃんが産まれました。
赤ちゃんは一時集中治療室に入りましたが、出産から二日後、女性と二人の赤ちゃんはめでたく対面を果たしています。