管理人の普通の顔がんリスクを上げるものといえば、喫煙や飲酒、あるいは最近話題になった加工肉などを連想します。

しかしそれらよりもさらに身近で、誰でも摂取する可能性があり、しかも「ほぼ確実」にがんリスクを高めると判定されているものがあります。


それは「熱い食事」です。
 
鍋もの
 
熱い食事は、食道ガンを「ほぼ確実」に高める要素なのです。
 
日本では年間二万一千人が食道ガンになり、約一万二千人が命を落としています。男女比では男性が女性が5~6倍も多く、40歳代後半から急激に増加します。
 
以前は奈良県や和歌山県に多く、これは熱い茶粥を食べる習慣のためと指摘されていました。
 
また、中国やイラン、トルコでは熱いお茶を飲む習慣があり、南米のウルグアイやアルゼンチンなどでは熱いマテ茶を飲みます。この習慣も食道ガンリスクを上げると考えられています。
 
熱い食物が口に入ると、食道がヤケドして粘膜がただれることがあります。この修復の過程で異常細胞が発生し、ガンの原因になると考えられています。
 
喫煙と飲酒がリスクを上げるのは食道ガンも例外ではありません。これらは日本人の場合「確実」と判定されています。
 
男性患者に説明する医師
 
喫煙と飲酒の習慣が無ければ食道ガン発症の可能性は極めて低いため、あとは熱い食べ物にさえ注意すれば極度に心配する必要はないでしょう。