足裏の刺激が内蔵などの器官を活性化することはよく知られています。
 
健康トピックとしてはやや地味な印象がありますが、「反射区」の分布図を見ていたら「へぇー」と思うことがあったので紹介します。


 
今後足の裏を揉む際の参考にしてみて下さい。
 
若石健康法についても、さわりだけですが紹介しています。




足の反射区の特徴 意外と知られていない?

「足裏刺激」は、健康法の中でも最も古くから行われているもののひとつではないでしょうか。
 
「青竹踏み」はまさにそのものですし、私が小学生の頃にはすでに「健康のために裸足で生活しましょう」と言われていました。
 
私は現在でも「とりあえず土踏まずとその周辺」を適当にもむことがあります。
 

 
足には「反射区」と呼ばれる箇所が(後述の若石健康法では)64あり、それぞれが特定の器官に対応しています。(ちなみに反射区は足の側面、足の甲にもあります)
 
先日、足裏反射区の分布図を見ていたら、「あ、これは知らなかったな」と気づくことがありました。
 
以下にまとめます。

・肝臓 胆のう 虫垂 上行結腸の反射区は右足にしかない
 
・心臓 脾臓 下行結腸の反射区は左足にしかない
 
・目、耳、鼻といった感覚器のの反射区は左右が逆になる(例 右目の反射区は左足にある)
 
・臓器や筋肉の反射区は左右がそのまま(例 右の腎臓は右足に反射区がある 右の僧坊筋も右足に)

 
足裏マッサージで最も普及しているのは「若石健康法」ではないでしょうか。
 
スイス人で台湾在住のジョゼフ・オイグスター神父(台湾名 呉若石)が1970年代、自らの足を揉むことで持病のリウマチ・膝関節痛を完治させたことから始まった健康法です。
 
若石健康法
www.jakuseki.jp/f-intro.html
 
オイグスター神父が紹介した足裏健康法は、台湾で大ブームになりました。
 
下のコンテンツでさわりを紹介します。

若石健康法のやり方 さわりだけ

若石健康法では、まずは左足裏から揉み始めます。
 
その中でも、足裏中央から土踏まず周辺にかけて分布している副腎、腎臓、輸尿管、膀胱の反射区(基本ゾーンと呼びます)から着手します。
 
若石健康法では、排泄機能を持つ基本ゾーンの器官の強化を重視しています。そのため「基本ゾーンから始め、基本ゾーンで終わる」という手順をとります。
 
他に次のような注意点があります。

・もむ時はゆっくりと息を吐きながら
 
・食後1時間以内は避ける
 
・生理中、妊娠中は行わない(安定期に入ったらOKとする説もあります)
 
・骨の部分は圧迫しすぎない
 
・もみ終えたら30分以内に500ccの白湯を飲む

 
内臓などの器官と、それに対応する反射区を簡単にまとめます。

・人差し指・中指の付け根→目
 
・薬指・小指の付け根→耳
 
・足の真ん中よりやや上→腎臓 肝臓 心臓 腹腔神経叢(消化器)
 
・土ふまず→胃 十二指腸 膵臓
 
・かかとの上半分→(十二指腸以外の)小腸
 
・かかとの真ん中→生殖腺(卵巣・睾丸)
 

 
このまとめはかなり大雑把です。詳しい場所は、市販されている分布図などで確認してください。
 
反射区の場所をすべて覚えるのはちょっとキツいので、自分が気になる器官に対応する反射区をいくつか頭に入れておくと良いのではないでしょうか。
 
暑くなって食欲が落ちるので胃腸の反射区
パソコン作業が多いので目の反射区
お酒を飲むので肝臓の反射区

 
・・・といった感じで。
 
時間のある時に足の裏を押してみる(あるいは押してもらう)のも良いのではないでしょうか。