SSRIとは、パニック障害で生じる発作を抑える薬で、高い効果が期待できます。
 
SSRIは「選択的セロトニン再取り込み阻害薬」の略で、脳内神経伝達物質の乱れたバランスを是正してパニック発作を抑制します。
 
SSRIは従来の抗うつ薬に比べて副作用が少ないのが特徴です。また効果の持続時間が長いため、一日1~2回の服用で済みます。

ただしSSRIでパニック発作が抑えられたとしても、それは完治したことにはなりません。
 
最終的には薬無しでもパニック障害が起こらない状態まで回復させるのが治療の目的です。
 
そのためには、薬の服用と同時に認知行動療法も行う必要があります。
 
日本でパニック障害はあまり認知されていませんが、日本でも100人に3人ほどの割合で発症しています。芸能人にもパニック障害にかかった人はいます。
 
高木美保さんは仕事のプレッシャーや「女優に向いてないのではないか」という自己の葛藤などからパニック障害にかかりました。
その後栃木県に移住するなどしたことでパニック障害を克服しています。
 
女優の田中美里さんも00年の終わりごろパニック障害を発症して三ヶ月間休業していますが、その後克服して芸能界に復帰しています。
 
パニック障害は適切に治療すれば必ず治る病気です。パニック障害があっても、あせらず段階的に回復していくのが大切です。