お盆やお正月の帰省、長期休暇などでの長時間ドライブでは、車酔いに悩まされるケースが増えます。

車酔いは耳の奥にある三半規管により起こります。

車酔いの原因と睡眠不足などリスク要因

三半規管にはリンパ液で満たされていて、リンパ液の動きで身体の傾きやバランスを感知しています。
 
車などに乗って身体が揺れると、三半規管内のリンパ液も常に動くことになります。
 
すると「自分は動いていないのに、身体が揺れて周りの景色は動いている」という感覚のズレが起きます。
 
これにより体が変調をきたし、気分が悪くなる「酔い」が発生するのです。
 

 
車酔いを起こす要因には次のようなものがあります。

極度の空腹・満腹 睡眠不足 疲労 車内での本や地図、テレビ画面の凝視 車内のにおい ガソリンのにおい
 

 
車酔いを避けるにはこれらの要因を極力避けるようにしましょう。
 
急ハンドル、急発進や急停止などで体が揺さぶられても酔いが激しくなります。「車酔いするかもしれない」という心理的不安も車酔いの原因になります。

バスで酔いにくい席など車酔い対策

バスの座席で最も車酔いをしないのは「最前列の左側」の席で、揺れと遠心力の影響が最も少ないのです。
 
上下の揺れが少ない真ん中の席も酔いにくくなります。
 
車中では進行方向を向き、遠くの景色を見る、会話をする、音楽を聴く、あるいは寝てしまうのも良い手です。酔い止めの薬を服用するのも、もちろん効果的です。
 
車酔いは小中学生の年代である15歳ごろまでに多く、それ以降の年代では少なくなります。
 
しかし成人でも車内で読書や携帯電話の操作などをすると酔うことがあります。
 
ちなみに私は普通に座っている分には車酔いも船酔いもまず起こしませんが、助手席で地図などを見たりすると一撃で酔ってしまいます。
 
酔うまでにおそらく3分もかからないのではないでしょうか。おかげで昔友人とドライブする時は「ナビ役」をすることは無く、運転専門でした。
 
カーナビが発達したいまではあまり関係なくなりましたが。
 
車酔いを防ぐポイントをまとめます。

・睡眠を十分にとっておく
・お腹は適度に満たしておく
・遠くの景色を積極的に見る
 
・同乗者と会話を楽しむ
・余裕を持った運転をする
・酔い止めの薬を飲む
・車内の換気をする(ただし渋滞時には排気ガスを入れないように内気循環をします)
 

 
酔いなどが極端にひどくなり、嘔吐を繰り返すと脱水症状を起こすことがあります。非常にまれなケースですが、脱水症状から死亡した例もあります。
 
最近はペットの犬も車に乗ることが多く、犬も車酔いになり、ひどい場合は吐くこともあります。
 
犬の車酔いを防ぐには、車に慣れさせておくことが大事です。
 

 
お腹が満腹になっていると酔いやすいのは犬も同じなので、乗車前に物を食べさせるのは良くありません。
 
車の急発進や急ブレーキ、急ハンドルもNGです。これも人間と同様ですね。