「ヘビーデューティートレーニング」(以下一部でHDTと略)とは、簡単に言うと
 
超高負荷を時間をかけて動作し、少ないセット数(多くても2セット)で筋肉を追い込む
 
トレーニング法です。
 
(このコンテンツは雑誌Tarzan 2014年 11/27号(Amazon)79ページを参考にしています)

”精神修行”と称される過酷さ ヘビーデューティートレーニング

アーノルド・シュワルツェネッガーのボディビルダー時代のライバルだった、故マイク・メンツァー氏が確立し、日本では小川淳氏が第一人者として実践・指導されています。
 
一時的に筋機能が停止するほど追い込むため、そのあまりの過酷さから肉体鍛錬に加えて「精神修行」とまで称されることもあります。
 

 
当コンテンツを作っている時点では、一般に普及している印象はありませんが、肉体改造を志す一部の有名人はHDTに挑戦しています。
 
その代表は、角田信朗氏ではないでしょうか。
 
角田氏が実践しているメニューやHDTの関連動画を紹介します。




角田信朗氏のメニュー 部位や重量・セット数などやり方と頻度

角田氏は自身のブログでHDTについて継続的に言及されています。
 
雑誌「Tarzan」にも、角田氏が行っているHDTに関する記事がありました。
 
その記事を参考に、角田氏のトレーニングメニューおよび補足内容を紹介します。
※2014年時点の情報です

■自力でやっと8回上げられる重量を9回以後はサポートを受けつつ限界まで
■自力で12回上げられるようになったら次回以降はプラス5kg
 
■動作は上げ4秒、静止2秒、下げ4秒
 
■1セット終了後レストポーズで5秒間休憩し、再度限界まで上げる これを2セット
 
■月曜日 背筋全般と上腕二頭筋
■水曜日 脚全般
■金曜日 胸、肩、上腕三頭筋
 
■脚の日のメニュー レッグエクステンション レッグプレス スクワット レッグカール ハイパーバック シーテッドカーフレイズ ドンキーカーフレイズ
 
■2012年には160kg×4回で限界だったレッグプレスが、今年は375kgを自力だけで10回以上クリア
 




角田氏の身長・体重などその他データ HDTについてのコメント

角田氏のその他の関連情報も。
 
年齢 53歳
身長 171cm
体重 85~90kg
体脂肪率 新消費税率をキープ
ボクシング練習 週三回(一回3分×10R)
加圧トレーニング&チェック 月2~4回
食事 3時間おきに一日6食
ラーメン 年4回限定
血圧 120/80mmHg
 
角田氏のHDTに関するコメントです。

「1セットオールアウトをやると心にのしかかるダメージがものすごいんです。これ究極のメンタルトレーニングなんやなと」
 
「このトレーニングに出会ってからの3年間でたった2回、この生理的限界に”指一本”くらい引っかかったことがありますが、そのうち1回は失神しました(笑)」
 
「現役時代よりも速い、キレキレのパンチを打てるようになりましたよ。このままでは、ぼく、カラダを鍛えすぎて死ぬかもわからんと思って健康診断に言ったら、数値はいたって正常でした」

HDTの過酷さがよくわかるのではないでしょうか。
 
HDTはその性質上、短時間集中のトレーニングです。(短時間しかできない)
 
仕事が忙しいなどの理由で、効率良く筋肉を発達させる筋トレが必要!と考えているならHDTにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
 
※追記
小川淳氏は「ハイインシティトレーニング(以下HIT)」というメソッドも開発されています。
 
HITとは
 
■低レップ(5回~9回)
■低重量(普段使っているウェイトの60%)
■短時間(1回15分)
 
で筋肉を疲労の限界まで追い込める、効率の良いトレーニング方法です。
 
HITは、その特性から、
 
・低レップ、低重量、1セットでオールアウトできる(筋肉を追いこむ)
・全ての可動域で適切な負荷をかけ続ける
・短時間で、効率良く筋肉を発達させられる
・低重量なので故障の危険性が極めて低い
・自宅でも実践できる
 
といった利点があります。
 
HITについては、こちら↓の関連記事をご覧ください。
ハイインテンシティトレーニングDVD 自宅で低重量オールアウト筋トレ

ヘビーデューティートレーニング関連動画 中山きんにくんほか