ロック歌手の忌野清志郎さんが08年の7月14日、自らのHP上でがんの再発を発表されました。
忌野さんは06年の7月、喉頭がんであることを明かし、入院しています。
このコンテンツでは喉頭がんや清志郎さんの闘病についてまとめています。
清志郎さん手術は受けず 初期症状は
清志郎さんは入院しましたが歌えなくなる危険性から手術は受けず、薬物と放射線による治療を選択しました。
抗がん剤の副作用で一時は頭髪が全て抜け落ちています。
その後07年2月のラジオ番組では放射線治療をやめて代替医療に切り換えたと語っています。
それからおよそ1年、治療を続けた忌野さんは08年2月に武道館で復活ライブを行い、24曲を歌いきりました。
大阪や京都で追加公演も行っています。
しかし7月14日、左腸骨(左骨盤の上部)に転移したガンが発見され、放射線治療を再開しています。
元ビートルズのジョージ・ハリスンやロッド・スチュアートも喉頭ガンにかかってるんですね。
喉頭ガンはのど仏付近に発症します。
声帯を蝕むため「声がかれる」という自覚症状が早期に表れます。「わずか1ミリの喉頭ガンでも声がかれる」のだそうです。
そのため喉頭ガンは早期に発見されることが多く、ガンの中では治癒率も高いとされています。
喉頭ガンを誘発する最大の原因は、何と言っても喫煙です。一日10本以上タバコを吸うなら要注意です。
カラオケ好きで「時々声がかれることがある」場合も気をつけましょう。
喉頭ガンにより声がかれていても「歌い過ぎたからだろう」と放置しがちです。声のかれが三日以上続く場合は医師の診察を受けましょう。
(ちなみに歌いすぎによるポリープがガンに進行することはありません)
清志郎さん喉頭ガン転移により58歳で亡くなる
忌野清志郎さんが亡くなられました。
上で記事にしている、喉頭ガンの転移が原因です。
58歳だったそうで、早すぎるなぁ・・・と感じるのは私だけでないでしょう。
時代的なものもあるのかもしれませんが、忌野さんみたいなミュージシャンって今いないでしょ?(私が知らないだけでしょうか?)
忌野さんが喉頭ガンだとわかったのは06年の7月です。
それから治療を続け、07年に入ると他のアーティストのライブへの飛び入りやラジオ番組への出演といった活動を再開します。
08年2月には武道館での復活ライブを成功させます。
08年の7月には左腸骨へのガンの転移が確認されましたが、飛び入りや作曲などを続けています。
しかし09年の5月2日、癌性リンパ管症で亡くなってしまいます。
癌性リンパ管症とは、肺で排水管の役割をしているリンパ管ががん細胞によって詰まり、肺が「水びたし」になる症状です。
発症すると患者は当然息苦しくなり、しかも症状の進行が早いため厄介です。
喉頭ガンの主な原因は喫煙であり、喉頭ガン患者の9割以上は喫煙者とされています。忌野さんも一日30本以上吸っていたという報道もあります。
忌野さんのご冥福をお祈りいたします。