スウェーデンで高齢者20人を対象にした調査では、週一回芸術を語ると、人生に対してポジティブになるばかりでなく血圧まで下がるという結果が出ました。
 
4ヶ月間にわたって20人の高齢女性達が芸術について語ったところ、行動が積極的かつ創造的になり、血圧まで正常値になったのです。
 
また、便通が悪かった人も下剤を使う頻度が少なくなりました。

同時に、この20人には自分の趣味や関心事について話し合ってもらいましたが、この場合は上のような効果は見られなかったとのことです。
 
芸術分野(文学、絵画、彫刻、書道、音楽など)で活躍する人は、高齢になっても元気な人が多いという印象があるのは私だけでしょうか?
 
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芸術活動が脳を広く刺激して、脳の活動低下に効果があるだろうというのは何となく予想がつきますが、血圧や腸の状態まで改善されるとはちょっと驚きです。
 
芸術の効果が脳だけにとどまらないとすれば、芸術家に元気な人が多いのはむしろ当然の話ですね。
 
 
ただ、「自分の趣味や関心事」では効果が無かった、というのはちょっと意外です。
 
趣味や関心事ではある程度わかっていることが多く、創造する余地や新しいことをする機会が少ないのでしょうか?
 
年をとってから芸術に興味を持つのは、高齢になっても健康で過ごすひとつのポイントと言えそうです。