「あなたの医学書 糖尿病―名医の言葉で病気を治す(Amazon)」という本を読みました。
糖尿病の解説のみならず、食事療法に対する患者の姿勢の違いなど、糖尿病治療の現実が紹介されています。
食事制限や運動を真面目に続ける人、食べたいものをしばらく我慢した後、ストレスからやけっぱちになって暴飲暴食にはしる人・・・患者によって様々なようです。
とても興味深く読めたのですが、ひとつだけ気になる点が。
それはグリセミック・インデックス(GI)に関する記述です。
68ページに「GIの高いもの」「GIの低いもの」として食品の分類表があり、その中で、うどんが「GIの低いもの」に分類されていたのです。
私は「あれ?」と驚きました。うどんはGI値が高い、と解釈していたからです。
なので、この本の「うどんは低GI」記述に、これはどういうことだと改めてネットで調べてみたところ、「うどんのGI 値は低い」としているサイトが確かにあるのです。
例えばこちら。
ドクター江部の糖尿病徒然日記
うどんは血糖値を上げない?→上げます!
koujiebe.blog95.fc2.com/blog-entry-869.html
ただし、「ドクター江部」が「うどんは低GI」と主張されているわけではなく、このブログ内で挙げられている別ソースがそう主張しています。
以下に一部引用させて頂きます。
GI値はまだ研究者によりばらつき、信用できないサイトも多いですが、
www.mendosa.com/gilists.htm
メンドーサというマニアックなおじさんの信頼できる英文サイトがあります。
High-carbohydrate foods GI
White wheat bread* 75±2
Whole wheat/whole meal bread 74±2
Speciality grain bread 53±2
Unleavened wheat bread* 70±5
Wheat roti 62±3
Chapatti 52±4
Corn tortilla 46±4
White rice, boiled* 73±4
Brown rice, boiled 68±4
Barley 28±2
Sweet corn 52±5
Spaghetti, white 49±2
Spaghetti, whole meal 48±5
Rice noodles† 53±7
Udon noodles 55±7
Couscous† 65±4
メンドーサおじさんのサイトで、白いパンが74前後、白米が73前後、玄米が68前後、うどんが55前後ですから、うどんのGI値は確かに低いですね。うどんの方が玄米よりGI値低いとは意外でしたね。
(※管理人注:太字は当サイトによるものです)
引用にもあるように、出典によりGI値はかなり差が大きいようです。
ネット上では、うどんのGI値は80以上とされているケースが多数派です。
私としては、うどんは高GIという認識は変わっていません。
食後エネルギーになるのが速い実感があるのです。