北京オリンピック競泳男子400メートルメドレーリレー銅メダリストで、現在スポーツキャスターの宮下純一さんは、引退して1年で体重が5kg増えてしまいました。
オリンピックに出場時に73kgだった体重が、引退後1年で78kgになり、その後徐々に増え続けて80.5kgになったのです。
「人生初の80kg台」でした。
(このコンテンツは雑誌Tarzan 2013年4/11号(Amazon)43ページを参考にしています。当コンテンツの内容は記事掲載当時のものです)
宮下純一さん実践「分食」が有効な理由
これはイカンと一念発起した宮下さんは、ダイエットのため「分食」を始めます。
人間の体は、飢餓感を覚えると、脂肪の蓄積を促進するよう働きます。分食は、少量の食事を数多くとり、体が常に栄養分を吸収している状態にします。
これにより飢餓感を感じることなく、余分なエネルギー吸収を防ぐわけです。
また何かを食べると、内臓が消化活動を起こすため熱が発生します。いわば運動をしているのと同じです。食事で体が温まるのはこのためです。
食事はカロリー摂取作業であると同時に、カロリーを消費する行為でもあるわけです。
減量中のボディビルダーの中には、少しでも消費カロリーを増やすため、食事の回数を増やす人もいるそうです。
ただし当たり前のことですが、食事の回数を増やすことで摂取カロリーも増えてしまってはダイエット効果は期待できません。
宮下さんのメニュー例 食べる時間や間隔 夜11時にも食べる!
宮下さんのメニューの一例を紹介します。
宮下さんは一日五回の分食を実践しています。
11時 おにぎり1個
15時 サラダパスタ
18時 焼き魚定食
23時 フルーツインゼリー
少量の食事を数多く食べると、極端に空腹になる時間がなくなり、かつ一食あたりの量も少ないので、いわゆる”血糖スパイク”も起こりにくくなります。
ダイエットだけでなく、血糖値急上昇の抑制=血管の健康維持にも役立つ食べ方です。
一食をドカ食いすると、血糖値上昇が空腹時から大きく、しかも急速に起きやすいため、理想的とはいえません。食べる内容や食べ方などを工夫しないとデメリットも起きやすいのです。
「一日五食」が難しければ、いわゆる「おやつ」をうまく活用するのもアリではないでしょうか。
朝食や昼食を軽めに済ませて、その間に何か軽く口にするわけです。
もちろんスナック菓子などではダメで、栄養面で考えられたものを食べましょう。