「春になると発症するもの」と言えば花粉症ですが、「痛風」を連想する人も少なくないようです。
以前スポーツ新聞を読んでいたら、プロレスリング・ノアの井上雅央選手の記事が掲載されていました。
井上雅央選手 春の痛風は恒例行事
井上選手は痛風に悩まされていて、
「毎年3~4月ごろになると、恒例行事のように痛風の発作が起きる。ひどい時には1ヵ月ほど歩けなくなることがある」
のだとか。
痛風の発作で病院を訪れる人は春先から多くなります。
井上選手のお父さんも痛風持ちですが、お二人とも「大酒のみ」というわけではなく、「暴飲暴食」していたわけではありません。
痛風の発作は、体内の尿酸が蓄積し、結晶化したものが血管の細い部分などに集まることで発生します。
尿酸は、食品により発生するものよりも体内で合成される量の方が多いので、体質によっては井上選手のように「暴飲暴食」でなくとも発作が起きてしまうことがあります。
最近はアルコールを飲む女性が増えたことから、女性でも痛風の発作に悩まされるケースも増加傾向にあるそうです。
スポーツ新聞の記事では、井上選手に「食生活を改善し、薬の服用を適切に」とアドバイスされていました。
私が個人的に聞いたことのある、発作への対処としては、クエン酸を水に溶かして飲む、という方法があります。(この件については別コンテンツでも紹介しています)
クエン酸はそれほど高価なものではありませんし、私としては一度は試してみる価値はあると考えています。
私も顆粒タイプのクエン酸を持っており、肉を食べた後や体が疲れた時に水に溶かして飲んでいます。
痛風患者の増加・若年化 藤田名誉教授の考える原因は?
これまたスポーツ新聞を読んでいたら、東京医科歯科大学の藤田紘一郎名誉教授の「痛風の若年化進む」というコラムがありました。
藤田教授のコラムによると、痛風患者のほとんどは男性で、現在約90万人いるそうです。
発症者は20年前の約3倍に増えており、発症年齢のピークは50代から30代へと若年齢化しているとのこと。
以前別の記事で「コンビニ食」に含まれている核酸系調味料の話を紹介しました。
↓
・コンビニ食を食べ過ぎると痛風を招くおそれ
この核酸系調味料は食品に「うまみ」を足すために使われ、多量に摂取すると痛風の原因になるとも言われています。
私としては「痛風が若い人に多くなっているのは、コンビニ食を食べる機会が増えているから」ではないかな?と考えているのですが、コラムによると藤田教授は
「食生活の欧米化」
「ストレス社会で尿酸の排せつ機能が低下していることも考えられる」
と主張されています。「コンビニ食」についての言及はありません。
また痛風を予防するためには
野菜や海藻、酢の物など体をアルカリ性にする食品
を食べ、
レバーやエビ、豚骨ラーメンや鍋物のスープ
は摂りすぎないようにする必要があるとのこと。
う~ん、どうなんでしょうか?
上で挙げてあるレバーやエビといった食品を今の30代がそれほど食べているでしょうか?
また「ストレスで尿酸の排せつ機能が落ちている」こともあり得るのでしょうが、ストレスを受けているのは30代ばかりではないのでこれも根拠としては弱いように私には感じられます。
私としては、やはりコンビニ食などに含まれている「うまみ調味料」が原因ではないかと考えています。