このコンテンツを作っているのは11月の下旬です。
南国熊本住まいとはいえ、さすがに「お?寒いかな?」と感じる日が増えてきました。
個人的には寒い気候が好きなので有難いのですが、気温が下がると体調を崩すケースが増えるのは困りものです。
風邪だけでなく、お風呂でのヒートショックも気をつけなくてはいけません。
ヒートショックとは浴室と外部との温度差により血圧が急激に変化し、意識障害や失神を起こすことです。
命を落とすケースもあり危険ですが、浴室の環境を適切にすれば発生は防げます。
ヒートショックの症状や起こしやすさのチェック項目、対策をまとめます。
このコンテンツは(PR:Amazon)週刊新潮 2018年12/6号134~137ページを参考にしました。
ヒートショックが起きやすい条件 リスクチェック項目
浴室で亡くなる事故は普段あまり話題になりませんが、厚労省の推計では毎年1万9千人が入浴中に事故死しています。
ヒートショックは事故としては地味な印象がありますが、入浴中に命を落とす主因となっています。
温泉療法専門医である早坂信哉医学博士によると、ヒートショックには起きやすい条件があります。
それをまとめたのが以下のチェック項目です。
- 自宅の脱衣室に暖房設備がない
- 自宅の浴室に暖房設備がない
- 一番風呂に入ることが多いほうだ
- メタボ、肥満、糖尿病、高血圧、高脂血症、心臓、肺や気管が悪い等と言われたことがある
- シャワーやかけ湯は肩や体の中心からかける
- 入浴前に水やお茶など水分をとらない
- 一人暮らしである、または家族に何も言わずにお風呂に入る
- 42度以上の熱い風呂が大好きだ
- 飲酒後に入浴することがある
- 浴槽に入る前のかけ湯をしない、または簡単にすませるほうだ
5個以上当てはまるとヒートショックになる可能性が高い”予備軍”と考えられます。
ひとつしか当てはまらなくても、リスクであることには間違いないので油断はできません。
次のようなヒートショック対策を施しましょう。
浴室のヒートショック対策 浴室の環境や入浴前の水分補給
お風呂でのヒートショックを防ぐには、まずこれらを心がけましょう。
- 浴室と脱衣室を温めておく
- 浴槽のお湯の温度は40度以下にする
- お湯に入る前にかけ湯をする
脱衣室には小さな暖房器具を置いて室温を上げましょう。
浴室を温めるには、お湯が沸く2~3分前に高い位置からシャワーで熱いお湯を出しておきます。湯気が立ち込めて浴室内の温度が上がります。
お湯を沸かす際にフタを少し開けておくのも室温上昇の助けになります。
かけ湯はいきなり体の中心部にかけるのではなく、手足の先から徐々に中心へ向けてかけていきます。
入浴前に水を飲むのもおすすめです。
事前に水を飲むことで血管の詰まりを予防してくれます。
対して入浴前にお酒を飲むのはNGです。お酒は体からの脱水を促してしまいます。
早坂医師は40度のお湯に10分浸かるのがベストとされています。
この入浴法だと体温が0.5度ほど上がり、温熱効果などのメリットが得られ、ヒートショックのリスクも低く抑えられます。
これからの寒い季節はカゼなどに加えてヒートショック対策も意識しておきましょう。