日本たばこ産業(JT)によると、男女ともに喫煙率が下がり続けています。
JTが2009年に行った調査によると、タバコを吸う成人の割合は08年に比べて0.8ポイント減って24.9%と14年連続で過去最低となりました。
健康意識の高まりや、「タスポ」の導入が原因と考えられています。
減少する喫煙率 女性喫煙者が減っているのはホント?
男女の喫煙率はそれぞれ
・男性 0.6ポイント減の38.9%
・女性 1.0ポイント減の11.9%
でした。
喫煙人口は79万人減って2601万人と推計されています。
ちなみに、地域別で喫煙率がもっとも高かったのは男女ともに北海道で、それぞれ45.7%、20.0% でした。
この調査では、女性喫煙者の減少率が男性よりも大きくなっていますが、私としては「タバコを吸う女性って最近増えてないか?」という印象があるのですが。
街中の喫煙所などでも、女性がタバコを吸っている姿をよく目にします。調査結果の「女性喫煙率12%弱」というのもホントかなぁ?とつい疑ってしまいます。
犬の肺がん発見能力 COPDや喫煙の有無も
「犬はがんを発見できる」と聞いたことはありませんか?私は以前、「犬が乳がんを発見してくれた」という話をテレビで見ました。
ドイツの医師が、麻薬探知犬は肺がんを探知できるか?という実験を行っています。
「欧州呼吸器ジャーナル」誌の2011年8月号によると、ドイツ・シラーホーヘ病院医師のトーステン・ワレス博士らは、患者の息を麻薬探知犬にかがせる実験を行いました。
その結果、約100人いた肺がん患者について、探知犬は71人が肺がんであると判別しました。また、肺がん患者を含まない他の健康な400人については372人を「肺がんではない」と判定しています。
探知犬は肺がんのみならず、COPD(慢性閉塞性肺疾患)や喫煙の有無もかぎ分けていることから、専門家は肺がんの早期発見に役立つはず、とコメントしています。
これはかなり高い発見率と言えるのではないでしょうか?
私がテレビで見た犬は、女性の胸のあたりのにおいをかいで乳がんを発見していました。「早期にがんを見つけられたので、手術で命が助かった」という内容だったと思います。
もしかすると、肺がんも同じくらいの確率で判別できるのではないでしょうか。近い将来、がんを発見する訓練を受けた犬が、医療施設で活躍するようになるかもしれませんね。
この記事は2011年9月13日付九州スポーツ新聞「医メール情報局」を参考に作成しました。