歌手で俳優の杉良太郎さんは10代の後半、栄養失調になったことがあります。
 
杉さんは17歳の時、故郷の神戸から上京しています。

すでに歌手を目指していたので、歌のレッスンを週に2~3回受けるためでした。


実家からの仕送りは下宿代とレッスン料で無くなるので、交通費が出せず、片道ニ時間を徒歩で歩いて通いました。
 
東京では三食付きの条件でカレー店で働くことになりました。ただし、食事つきのため給料は出ないという条件です。
 

 
店主は杉さんに小遣いなど全く与えず、代わりにグチや文句ばかり四六時中浴びせていたそうです。
 
さらには三食付きとはいえ、出てくるのはひたすら同じカレーばかり。
 
二年が過ぎた頃、杉さんは出前先のお客さんから「顔が黄色くなってるよ」と指摘されました。
 
同じものばかり食べていたので栄養失調になったのでした。ここに至ってさすがに杉さんも「やめよう」と決心したそうです。
 
非常に過酷な二年間でしたが、芸能活動を続けていて辛いことがあったら、この時のことを思い出すようにしています。
 
以前見た健康番組で、ある医師が「食生活で一番いけないのは、同じものを食べ続けること」という旨の発言をしていました。
 
「同じもの」の内容にもよるかもしれませんが、カレーばかりを食べ続けるのはさすがにいけないでしょう。
 
加えて店主からの罵声を浴び続ける日々であれば、ストレスは相当なものだったはずです。
 
杉さんの身体も限界だったであろうことは想像に難くありません。