俳優の小西博之さんは2004年暮れの検査で、自身が腎臓がんであると告げられました。
その数ヶ月前から、次のような兆候がありました。
・ダイエットをやめたのに、体重が少しずつ減っていく
・28cmあった靴のサイズが26.5cmに小さくなった
・食欲が落ち、夜も眠れない
・身体がきつい
・イライラする
あまりにも痩せて頬がこけ、人相も変わったために周囲から病気ではないか、と心配されました。
2004年12月23日の夜、京都のホテルのトイレで大量の血尿が出て便器が真っ赤になりました。恐怖で身体が震えたそうです。
病院で精密検査を受けたところ、腎臓ガンとわかり、左腎臓に13×20cmという巨大ながんが見つかりました。
ガンが脾臓を圧迫しており、「横腹をぶつけて、脾臓が破裂したら即死」という状況で、一ヶ月後に手術が決まります。
左腎臓を摘出する手術は肋骨を二本切断するなど大がかりなもので、7時間かかりました。
手術後は猛烈な痛みを感じましたが、二日目には歩行を開始し、九日目には退院するなど、驚異的に回復していきます。
病理検査でも転移は見られず、左腎臓の分まで働いているのか、右の腎臓が1.5倍の大きさになり、普段の生活で支障は全く感じないそうです。
早寝早起きを心がけ、暴飲暴食はしないなど、健康管理に気を使っています。
毎朝一時間のウォーキングと、週に2~3回キックボクシングのトレーニングを習慣にしていて、「体調は絶好調」なのだとか。
2010年の2月で術後5年経ちました。がんの体験を周囲に語り、子供にも命の大切さを伝えています。
(このコンテンツは「きょうの健康」2011年5月号44~47ページの記事を要約しました)